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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第5話
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院に留学した事は後悔していません。」
「お兄様…………」
フォルデの気遣いに答えたリィンの様子をセレーネは静かな表情で見つめ
「シグルーン副長から説明がありましたが、そちらの灰色の機体がエレボニアの伝承で出てくる”巨いなる騎士”なのですか?」
「ああ…………―――紹介が遅れてすまない。彼はヴァリマール。トールズ士官学院の旧校舎の地下の奥深くで眠っていたエレボニアの伝承の”巨いなる騎士”―――”灰の騎神”だ。ヴァリマール、二人は俺達と同じ小部隊の一員だから、今後の戦いで共に戦う事になる仲間だ。」
「フム、トイウ事ハリィンヤ我ニトッテノ新タナル”戦友”カ。」
ヴァリマールに視線を向けたステラの疑問に答えたリィンはヴァリマールにステラとフォルデを紹介し、ヴァリマールは目を光らせて答えた。するとリィン達が持つメンフィル帝国軍から支給された戦術オーブメント――――ARCUS特有機能であった”戦術リンク”と”リンクアビリティ”が搭載されている改良型のENIGMA(エニグマ)―――”ENIGMA(エニグマ)R(リメイク)”が光を放ち始めた!

「え…………」
「この光は…………!」
それぞれ光を放ち始めたオーブメントに気づいたエリスは呆け、リィンが驚いて仲間達同様戦術オーブメントを取り出すとそれぞれの戦術オーブメントのリンクはヴァリマールと繋がった。
「戦術リンクがヴァリマールさんと繋がったという事は…………!」
「まさか…………エリゼ達も”準起動者”として認められたのか?」
「ウム、ドウヤラソノヨウダ。ソレニ、ヴァイスリッタートノ繋ガリモ感ジル為、ヴァイスリッターニモ効果ガアルダロウ。」
「…………ヴァリマールトノリンクヲ把握。準起動者ノ機能―――”EXアーツ”ノ発動モデキル。」
ヴァリマールとリンクする様子を見てすぐに察しがついたセレーネは驚き、信じられない表情で問いかけたリィンの推測にヴァリマールとヴァイスリッターはそれぞれ答えた。

「…………一体どうなっているんだ?エリゼ達はアリサ達と違って、俺と一緒に旧校舎での”試し”を受けていないのに…………」
「…………もしかしたら、お兄様―――起動者(ライザー)にとっての”戦友”と認識されれば、”準起動者”として認められるのでは?実際、サラ教官という実例がありますし…………」
困惑しているリィンの疑問にセレーネは自身の推測を答え
「…………なるほど。―――何にせよ、準起動者がセレーネ以外にも増えた事はありがたい事だな。今回の戦争ではセレーネ以外の準起動者達―――アリサ達の協力は無理だろうしな…………」
「兄様…………」
「…………私では”Z組”の方々の代わりにはなれませんが、それでも”Z組”の皆さんのように”準起動者”に認められた事は嬉しいです。兄様がヴァリマールさんを駆っ
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