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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第5話
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様子を見ていたリィン達は冷や汗をかいて脱力した。

「え、えっと………訊ねるのが遅くなりましたけど、お二人がデュバリィさん以外の残りの”鉄機隊”の方々でいいんですか?」
「うむ、名乗るのが遅れてしまって失礼したな。”鉄機隊”が隊士、”剛毅のアイネス”だ。」
「同じく”鉄機隊”が隊士、”魔弓のエンネア”よ。”守護の剣聖”とも実際に会うのはこれが初めてになるわね。」
「…………そうですね。私はセリカ様達と共に”月の僧院”側を担当していましたから、”星見の塔”にいた貴女方とは会う事もありませんでしたね。」
セレーネに訊ねられたアイネスとエンネアはそれぞれ軽い自己紹介をした後エンネアに視線を向けられたエリゼは静かな表情で答えた。

「そういえばエリゼはクロスベルをディーター・クロイス元大統領による独裁から解放する為に、ディーター・クロイス元大統領に抵抗する勢力に加勢したんだったな…………」
「はい。クロスベルを覆う結界の解除の為に”星見の塔”に向かったロイドさん達―――”特務支援課”の方々の話ではデュバリィさんを含めた”鉄機隊”の方々も”星見の塔”で阻んだとの事です。」
「そうだったのか…………あれ?そういえばオーロックス砦で戦った時は最初からやけに疲労している様子だったが…………」
「もしかしてその”特務支援課”という方々との戦いの直後だった為、疲労していらっしゃったのですか!?」
エリゼの話を聞いてある事に気づいたリィンとセレーネはそれぞれ驚きの表情でデュバリィを見つめ
「フ、フン!今頃気づくなんてまだまだ未熟な証拠ですわね!」
二人の推測にデュバリィは否定することなく鼻を鳴らしてリィン達に指摘し、デュバリィの態度にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。

「コホン。…………それよりも、”灰色の騎士”。貴方までメンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”に加わった理由は人伝で聞いていますが…………貴方、本当に”それでよろしいんですの?”」
気を取り直したデュバリィは複雑そうな表情でリィンを見つめて問いかけた。
「?一体何の事を聞いているんだ?」
「とぼけないでください!”エレボニア帝国征伐”に参加すれば、貴方の仲間である”Z組”と刃を交える日もそうですが、彼らの関係者をその手にかけるかもしれない日が必ず来るとわかっていて、何故”エレボニア帝国征伐”に参加したのですか!?」
「デュバリィさん…………」
デュバリィが真剣な表情でリィンに問いかけている中、デュバリィのリィンに対する気遣いに気づいて驚いたセレーネは目を丸くした。
「そうだな…………貴女の言う通り”Z組”の関係者―――子爵閣下やシャロンさんはわからないが、エレボニア帝国軍に所属しているクレイグ将軍やナイトハルト教官、それに”Z組”の関係者では
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