暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica40目指す場所〜Purpose〜
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迫る風の刃に叩き付けて相殺させた。

「相殺か。威力はさっきまでとは段違いね!」

「当然だ! 僕と、 フュンフツェーンのサポートさえあれば、あなたにさえ勝てる!」

『風纏走破!』

ブレオベリスの姿が掻き消えて、周囲の建物の外壁や地面にダン!と着地音が続く。わたしの法陣のような感じ。でも足場間の距離が距離だから、移動中の彼は無防備とも言える。

「判るよ。わたしも使う手だからさ」

どれだけ速くても魔力反応は完全には消せないし、暴風が迫って来てるのが風の流れでなんとなく察知できる。ビルの外壁からダン!と踏み付ける着地音と、踏み切った際の外壁の破裂。これまでとは違う感じに、「来る・・・!」ことが判る。カートリッジを1発ロード。

「ハイリヒ・フライハイト!」

わたしの持つ、フライハイト家に代々伝わってきた最高の防御魔法を発動。ブレオベリスが来る方角にシールドを張った直後、雷が落ちたような大きな音が轟いて、彼の“ゼーンズフト”の穂先が直撃していた。

「突破できない・・・!?」

「当然でしょ!」

――拘束の連鎖――

着地前のブレオベリスを、彼の四方に展開したベルカ魔法陣から伸びるチェーンバインドで拘束する。続いてトドメの一撃を準備しようとしたけど、「まだだ!」彼が叫んだ。

『グレンツェ・ゲヴィッター!』

球体状の暴風をブレオベリスを中心に発動されて、バインドが砕け散った。竜巻の風圧に吹き飛ばされそうになったわたしが距離をとろうとした瞬間、『グラナーテン・ヴィント・ツヴァイ!』魔力弾の弾幕が張られた。

「ちょっ・・・!」

直撃コースの魔力弾だけを“キルシュブリューテ”と鞘で弾きながら後退中、「ヴィントホーゼ・フェッセルン!」両腕を蛇のような風のバインドで拘束されちゃった。

――真紅の両翼――

魔力翼を即座に展開して、包まるように防御体勢。ギリギリだったけど魔力弾幕の防御に成功。ガツンガツンと翼に魔力弾の着弾音が続く中で、「ヴォルフ・クラオエ!」ドスッ!と翼を貫通してきたのは“ゼーンズフト”の穂。

「あっぶな・・・!」

翼を勢いよく開くことでブレオベリスを引き剥がそうとしたけど、思いのほかグッサリ刺さってるから抜けない。だから翼を解除して、彼が地面に足を付くまでの1秒の間に「氷牙凍封刃!」で捕縛に入る。凍封刃は、斬り付けた箇所から全身に広がるように凍結させて、相手を氷漬けにする一撃だ。

「っく!」

ブレオベリスは“ゼーンズフト”を縦に構えて防御はしたけど、空中に居たこともあって吹っ飛ばされた。

「『シュトゥルム・シャルフリヒター!!』』

そして空中を滑空する間にも魔法を発動。竜巻の龍と化してわたしに向かって突っ込んで来るから「光牙烈閃刃
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