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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica40目指す場所〜Purpose〜
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「くそ・・・! 僕はパラディンだぞ・・・!」

「そうだね。現槍騎士の頂点、シュぺーアパラディン。ブレオベリス・アドリオン」

フライハイト家の前女中長プリアムスとの結婚を機にパーシヴァル君が除隊したことで繰り上げ昇格してパラディンになった騎士だ。A級1位の座に10年以上留まれるだけの実力を持ってるはずなんだけど、どうもそれが十全に発揮できてないっぽい。

(気になることと言えばもう1つ。このふざけたレベルのAMFの中で、ブレオベリス・・・じゃないな、たぶん融合騎・・・、なんで魔法を容易く扱えるのか・・・)

ブレオベリスの魔力は確か緑色。けどさっきから使われてるのは黄緑色。髪の色だって青じゃなくて・・・アイスグリーン?みたいだし。ユニゾンしてるって考えた方が自然だ。でもそれで弱体化するのはおかしな話。

「ひょっとして・・・」

ブレオベリスが槍――“ゼーンズフト”を支えに立ち上がって、神父服から騎士甲冑へと変身し直した。篭手、脚甲、胸当て、それ以外は普通の衣服のような軽鎧姿。

「騎士イリス! あなたには恨みは無いが、僕とこのゼーンズフトと・・・フュンフツェーンで、討たせてもらう!」

『風刃烈火!』

“ゼーンズフト”全体に風が纏わり付いた。穂先を下げるように構えて、足を前後に開いて僅かに腰を落とした。突進の構えだ。わたしは左手に鞘を具現して「カートリッジ、3発ロード」させて、突進からの連撃に備える。

――風纏走破――

両足に風がフワッと纏わり付いたかと思えば、さっきまでとは比べられないほどの速度で突っ込んで来た。

「でもまだ遅いよ。・・・双牙!」

鞘には電撃を、“キルシュブリューテ”には炎を付加しての「炎雷刃!」で迎撃。“ゼーンズフト”の刺突を鞘で外側へと向かって弾いて、燃える“キルシュブリューテ”でブレオベリスを袈裟切りで切り伏せる。

「ぐああああああ!」

またクレーターの底に落っこちた。消費した分のカートリッジを給弾してると、ブレオベリスが「もういい。もうダメだ」なんて弱音を吐き出した。これにはドン引きしたけど、その直後に結界内に充満してたAMFが消失した。

「AMFなんて役立たずじゃないか。・・・でもこれで、僕も全力を出せる」

ブレオベリスが自身の魔力を放出した。でもこれで弱体化の理由がハッキリした。彼自身もAMFの影響を受けてた。だから融合騎が魔法を発動していた。AMFを受け付けない特別な融合騎か。便利なんだか不便なんだか。

『風刃烈火!』

「シュニット・ヴンデ!」

“ゼーンズフト”を振り回すと同時に、風の刃を何十発と放ってきた。それに対して「双牙烈風刃!」で迎撃。“キルシュブリューテ”と鞘による烈風刃の同時発動だ。巨大な暴風の壁を、
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