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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica40目指す場所〜Purpose〜
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飛ばす前に聞いておきたいんだけど。あなたたち最後の大隊・・・というか教会騎士団は、一体何を目的としているの」
最後の大隊なんて汚れ部隊をわざわざ創ってまで管理局を陥れた。大隊としては管理局の腐敗や、管理局法の甘さに嫌気が差したから、らしい。大隊の母体である騎士団にもその目的が通用するけど、それだけとは思えないってみんなで話していた。
「ぐふっ、げほっ、ごほっ。決まっているじゃないか。俺たちはベルカ人だ! ベルカ人は誇り高き騎士の末裔だ! それをあんな不正だらけの組織より下に見られていることが我慢できない! だから――」
「不正を暴いたうえで殺して、さらに要らぬ濡れ衣を着せてまで陥れた、と?」
どうしよう。ここまで愚かな組織だったなんて思いもしなかった。だから大きく溜息を吐いて、「どの口で誇り高いとかほざきやがる!」ちょろっと汚い言葉遣いになったけど、それだけ私の心に渦巻く怒りは、ベルカ自治領ザンクト・オルフェンの北部に在る、ミッドで一番高いキララウス山を軽がる突破するレベルで湧き上がった。
「騎士の在り方を語りたいなら犯罪者なんぞに身を堕とすな!」
「歴史の転換点には犠牲も、汚い役目を負う覚悟も必要だ!」
足元と体の前面にベルカ魔法陣を展開したグリフレットは、“リュールング”の刃に魔力付加。そして前面の魔法陣へ向けて“リュールング”を振るった。発動までのアクションが多い魔法ほど強力だと思うけど、その僅かな手順の間でこちらもいろいろと準備が出来る。
「『ゲレヒティヒカイト・ツェアシュトーラー!』」
前面の魔法陣から離れたのは砲撃。でも発射される頃には射線軸から数歩分横移動して、グリフレットへと突っ込んでいた。“シュリュッセル”をアイツの頭上へと放り投げ、両手に冷気を纏わせる。魔法を放った直後ということもあって“リュールング”を振り払った体勢からすぐには動けないアイツの懐へと入り込み・・・
「ルシル直伝! 凍牙雹冷 氷帝 双雪掌!」
「がはっ・・・!」
ミヤビと一緒に教わった技を打ち込んだ。打撃と同時に冷気が爆ぜて、人ひとり容易く飲み込めるほどの氷塊と化してグリフレットを閉じ込めた。これも魔法として発動したから、さっきみたいに破砕されそうだけど・・・。
「・・・・。後で迎えに来るよ」
白目を剥いて完全に活動停止してるグリフレットの頭を覆ってる箇所をコツンと小突き、万が一に私がこの場から離れた際に起きてしまった時のことを考えて、ある魔法を発動しておく。
「
立ち込める氷結の濃霧域
(
コンヘラド・テリトリオ
)
・・・!」
今いる結界内みたいな密閉空間では絶大な凍結効果を発揮して、たとえ広大な空間でも効果をあまり落とさない冷気の霧を充満させる補助魔法だ。急激に対象を凍結するんじ
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