提督の反撃・その1
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いでに、それをチョイと動画サイトの方にな?」
○ouTubeだけでなくニ○ニコ動画の方にも生放送枠を取ってたらしく、コメントの弾幕がお祭り騒ぎらしい。右耳に入れてあるインカムから聞こえる青葉の声がウゼェ程に五月蝿い。
「さぁ、答えを聞こうか?今すぐ大統領に判断を仰ぐか、それともここでアメリカの信用を地獄の底に叩き込むか……好きな方を選びなよ?」
俺は足を組み、消えていた煙草を新しい物に取り替えて再び火を点けた。まぁ、答えは1つだろうけどな。
「……電話を、お貸し願えますか」
思わず、満面の笑みを浮かべてしまった。
外で待機していた連中に電話を持ってこさせ、大使が電話をしている間は暇なので煙草をふかしつつ、コーヒーを啜りながら動画サイトをチェックする。You○ubeの方も視聴者数が凄いが、ニ○ニコ動画の生放送はもっとすごい。コメントの嵐だ。「提督さんの態度デケェw」だの「こ れ は ひ ど い 」だの書かれているが、一番多いのはアメリカのやらかした事を公開しろってコメント。あれはなぁ……俺に被害は無いから別に公開した所でどうって事はねぇんだが。
「なぁ青葉よう、アメリカのやらかした事ってそんなに気になるモンかね?」
「そりゃあ気になりますよ!青葉たちだって聞いてない極秘情報ですよ!?そんなのが聞けるチャンスがあるなら、是が非でも聞きたいです」
「そんなもんかねぇ?要らない情報を知って、変なのに狙われる方が俺としちゃあ嫌だが」
「ですが、大多数の人間が知ってしまえばその危険性は限り無く0に近付きます。まさか、情報統制の為に大量虐殺が出来るような社会情勢でもありませんし」
大淀の言う事にも一理あるか。ネットに情報が拡散して、誰でも見られるような状況になれば暗殺という手段は打てなくなる。それに、拡散する前なら向こうに更なる要求を突き付けられるしな……寧ろ、そっちの方が得じゃね?
「大統領からの裁決が出ました」
とかなんとか悪企みをしてる間に、どうやら向こうの判断は決したらしい。さぁて、どれだけ支払ってくれるのやら。
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