File2−精霊のカード
ターン9 破滅導く魔性の微笑み
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加える」
地響きと共に人間さえもすっぽりと包み込めるほどに巨大な花弁が現れ、その固く閉じられた蕾がゆっくりと開き内部に腰かける少女の姿を白日の下にさらす。しかし、その花びらは開ききってなおも呼吸するかのようにかすかに揺れている。どこかが光に反射して、硬質の輝きを放ったようにも見えたのは彼女の目の錯覚だろうか。少女の部分とはまた違う、その周辺から刺すような視線を感じるのは気のせいなのだろうか。ただその身を疑似餌のそばに隠すのではなく、自らも花に擬態し、動きを絶ち、獲物を待つ……たとえばそう、少女が腰かける花のような何かのように。
ランカの蟲惑魔 攻1500
「あの伏せカードがどうにも気になるところだが、今の手札でトリオンを特殊召喚する手段はない。ならば、次善の策で満足するほかないか。万一を考えるとさすがにこのライフでセラをもう1度召喚する気にはならないな、レベル4のカズーラとトリオンでオーバーレイ」
先ほど糸巻が行ったように、2体の蟲惑魔が光となって絡み合う。その爆発の中からフィールドに降り立ったのは、これまでで最大のサイズを誇る超巨大な花弁。そしてその中央ではたおやかに寝転がって糸巻を見下ろす、なまめかしい肢体とあどけない顔つきには不釣り合いなほどの色香を放つ少女。すべての蟲惑魔を統べる、リーダー的存在がついにこの場を制するためにその蕾を開いたのだ。
「その身に余る欲望に、払えぬ対価の清算の時は来た。エクシーズ召喚、フレシアの蟲惑魔!」
フレシアの蟲惑魔 守2500
「またか?なら、相手フィールドにモンスターが特殊召喚されたことでマネキンキャットの効果発動。フレシア……確か自分以外の蟲惑魔に完全破壊耐性と対象耐性の付与だったか?ならフレシア自身を選択して同じ属性、つまり地属性モンスターを特殊召喚する。百鬼夜行の小判振る舞い!」
再びマネキンキャットが髪飾りの小判を取り外し、空中に放り投げようとする。しかし男は、それを興味なさげに見つめるのみだ。
「愚かな。なぜセラではなくフレシアの召喚を最優先したのか、考えてはみなかったのか?確かに残りライフの問題もある、だが同時に、このカードの使用条件を満たすためでもあった。カウンタートラップ、エクシーズ・ブロックを発動!自軍に存在するオーバーレイ・ユニット1つをコストに、相手モンスターの効果の発動を無効にし破壊する」
「そんなもん初手からずっと伏せてやがったのか……!」
「驚くことはないだろう。落とし穴の攪乱にでもなるかと思ったが、そのまま発動の機会が来た、ただそれだけのことだ。速攻魔法、ハーフ・シャットを発動。場のモンスター1体の攻撃力はこのターン半減し、さらに戦闘破壊されない。そして装備魔法、やりすぎた埋葬を発動。手札からレベル6のギガプラントを捨て
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