十話目
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か聞こえる声。その声に反応して其方を振り向くと、そこにはナイトローグの姿があった。
「ナイトローグ!?」
素早く引き抜いたVSチェンジャーをナイトローグへと向ける。
「残念ながら、私には君と戦う意思は有りませんよ」
「どう言う意味だ?」
「言葉どおりですよ」
戦う意思が無いと言われて『はい、そうですか』などと納得出来る相手では無い。
「今回の狙いは消し易いソーナ・シトリーとその眷属達とでも言っておけば安心していただけますか?」
何一つ安心できない。そんな言葉を呑み込んで四季はVSチェンジャーを突き付けながらナイトローグを無言で睨みつける。
「下手に赤龍帝を覚醒させても面倒ですからね。迂闊に刺激して亜種になられるよりも正当に禁手してくれた直後に手を出した方が始末した方が、寧ろ始末し易いんですよ」
「何で態々そんな事を教えてくれるんだ?」
「君に信用してもらうためですね。私の目的は悪魔でリアス・グレモリーと赤龍帝とソーナ・シトリー、及びその眷属達。人間側で有る君達と敵対する意思は無いと」
そう言って優雅とも言える仕草で一礼してみせるナイトローグ。
「ですが、君達が今回の様に私達の手駒と戦って怪我をするのは、其方の責任ですよ」
「そうかよ」
引き金から手を離してVSチェンジャーを下ろすとナイトローグの姿が消える。
敵対の意思は無いと言う為だけに現れたのかは疑問だが、今学園にはリアス・グレモリーのもう1人の僧侶がいたはずだ。
狙いは其方かとも思ったが学園に戦闘があった様子はない。……時間停止能力があるとは言え、ナイトローグなら簡単に始末できるだろうが、流石に旧校舎にくらい戦闘痕が残っていても良いだろう。
其方の様子も確認するべきかと考えていると、ビルドフォンの着信音が鳴る。
「詩乃か?」
『ううん、私』
ディスプレイの番号から詩乃かと思ったが、聞こえてきたのは雫の声。
『そんな事より、今こっちに』
「アナザーライダーか?」
『うん。生徒会の人達が襲われてたから助けたんだけど……』
「意識は?」
『ある』
その言葉で察した。アナザーリュウガに襲われているところを見つけて、とっさに助けに入ったが、意識があるので変身できないのだと。目の前で変身したら認識阻害効果も意味はない。
「場所は?」
雫から場所を聞くとそのまま全身を強化。ライオンフルボトルを取り出そうとするが、バイクを使うよりも気によって強化した上で最短ルートを言った方が早いと判断する。
塀から屋根、屋根から電柱へと飛び移ると電柱の上を飛び移って一直線に伝えられた場所へと急ぐ。
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