暗剣忍ばす弑逆の儀 (上)
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は誰だった? ラーマはいるだろう。
――はい。ラーマさんと、ロビンフッドさんらしいです。
――ロビンフッド! なるほど。なるほどな。……いいじゃないか。……ああ、ラーマにシータの事は伝えてあるか?
勿論ですとシータと仲の良い沖田は嬉しそうに言った。
――離別の呪いを感じなくなって、シータさんが死んだと思って仇討ちの為に遮二無二戦っていらしたそうです。けどシータさんが生きてて、無事ならちゃんと会えるって教えてあげたら感激しちゃいまして! 泣いちゃって可愛かったです! シロウさんにとても感謝してくれてます!
かわいい……? シロウは首を捻った。
シータに曰く、眉目秀麗にして並ぶ者なき美丈夫だというが……。かわいい? ……なるほど、分からんとシロウは思考を放棄した。
何はともあれ状況は依然、最高に最悪だ。しかし絶望するほどではないとシロウは己に言い聞かせる。
そうだ。この程度で絶望するほど柔ではない。どんな逆境だろうが乗り越えてみせる。ロビンフッドと共にいるらしいラーマを仲間に出来そうで、彼と共にいるロビンフッドも芋蔓式に仲間に引き込めそうだ。
状況はクソッタレでも希望の芽が見えてきている。大丈夫だ、なんとかなる。なんとかしてみせると意気込める。
――そうして、四日後。ランスロットらに運搬されて、『資源』はワシントン州に運び込まれた。
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