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異世界は神皇帝と共に
第2巻
新たな拠点
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って礼をしたいんだと。

「あ、一真さん」

「一真?その格好は何?」

「それと後ろにいる人は誰でござるか?」

「その服装は見た事のないですが」

「これは俺達流の正装だ、で、コイツらは分かりやすく言うと側室代表で来た者だ」

「「「側室!?」」」

側室って言ったら畏れ多いと思った三人娘だが、ユミナだけ納得してる様子だった。俺らの格好も見た事ないのは当たり前だと感じたようだし、ドライグは俺の中に戻らせたし、琥珀は三人娘に預ける事にした。置いてくのはかわいそうだ。

俺が使うゲートを使い、王宮のユミナの部屋へ出るが寝室ではなくゲストルームみたいな場所だと思えばいい。それに一々驚かれては困るとの事で、トリストウィンに言われてこの部屋からなら出てもいいと言われている。

部屋を出ると警備の騎士達から見られるが、俺らの事を知ってるから先導するユミナと俺を見て態度を改める。正装だけどこの世界にとっては不思議な格好だと思われてる。回廊の奥にある部屋の扉を開けるとトリストウィンとレオン将軍、ミスミド大使であるオリガがお茶を楽しんでた。

「お父様!」

「おお、ユミナか。元気そうで何よりだ」

「お前もなトリストウィン」

「その声は一真さんか。服装で分からなかったが、もしやそれがプトレマイオスで言う正装なのかね?」

「まあな。紹介しよう、俺の側室兼護衛の桜花と沙紀だ。今回は側室代表として来てもらった」

俺が側室兼護衛だと言ったらやはりと言うか、国王とその側近らも固まっていたな。いくらプトレマイオスの正装は知っていても側室を連れて来たのだから、緊張感が出ていて失笑してしまうとこだった。

俺も桜花と沙紀も堂々としてるが、三人娘は土下座状態?いや平伏の状態と言えば分かるのか?スゥの時と同じ反応だったから覚えてるけど・・・・すると俺の名を呼ぶ狐の耳と尻尾のオリガさんが側に来てた。

「一真さん。今回の件は本当に感謝しています。貴方はこの国の国王陛下の命の恩人であり、我がミスミド王国の恩人でもあります。いつか我が国に来る事があれば、国を上げて歓迎しますよ」

「まあ当然の事にしたと思ってるからそう頭を下げるな。俺はただ当たり前の事をしただけの事、それよりアルマは元気にしておるかな?」

「ええとても元気にしておりますよ。もし一真さんが来ると分かれば連れて来たのですが・・・・この白い虎と赤いドラゴンは?」

「白い虎は分かりやすく言えば白虎、神獣『白帝』本人。こっちの赤いドラゴンは赤龍帝ドライグと言えば分かるかな?」

『初めまして、我が主から紹介されましたが今は主より琥珀と名付けられております』

『相棒に紹介されたが俺の名はドライグ、赤龍帝ドライグと言えば分かると思う』


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