四十七匹目
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「やめい。下らんことで戦争にする気かたわけ者」
姉上? お父様の姉上って僕の叔母さん?
ん?お父様ってエイルヴァイオンの……。
いや、考えるのはよそう。
「これ……家畜の餌かぁ……」
「売ればかなりの儲け出ますよね?」
「貴族が買ったら怒るぞ?」
「庶民にしか売り出すつもりはありませんし、言い訳は考えてますよ」
考えてない訳がない。
貴族っていうのは面倒だからな。
「『例え家畜と同じものを食べようとも味わえるように手を加える。これこそが我々知性ある者の特権である。
それこそが、我々と家畜との差なのである』。
それでも嫌ならば食べなければ良いのです」
ガバガバだけどね。
「この匂いを目の前にしてそれを言われれば、まぁ、黙るだろうな」
「そも食物とは巡るもの。それが家畜を巡ろうと、我々を巡ろうと、全ては土へ還るのです。
その巡りを妨げる事は、女神サークリオンへの反抗です」
サークリオンを信奉するこの国でならば、通用しよう。
「まぁ、どのみち売り出す事は無いでしょうけど」
あーあ、どっかに人件費安くて勤勉に働いてくれる奴いねーかなー。
まぁ、そんな奴居るわけないけどな。
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