四十七匹目
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達にポップコーンを食べさせる。
サクサクサクサクサクサクサクサク……。
「ふむ…果実水と別で売り出せば…」
「そうそう、そう言うこと」
「これトウモロコシなら原材料費はタダも同然ですよ」
「そういえばお婆様、あの木箱いっぱいで幾らしたの?」
「そうじゃのー……だいたい700フルくらいかのー」
日本円換算で7000円? あれだけあって?
たぶん小分けしたらあの木箱でかなりの数に……。
「でものー。これを商売にした所でのー…」
「そうかな? 僕は成功すると思うよ?」
「成功はするじゃろうな。じゃがシュリッセルはそういった方面をやっておらん故、売る人手がないんじゃよ。
シュリッセルの名前があるゆえの弊害というか…」
「それなりの人間を雇う必要があるということですねお婆様」
「うむ…」
「んー…。ではタマモ様、このポップコーンは当面身内で楽しむ訳ですね?」
「なんじゃ。エリザお主気に入ったのか?」
「ええ、はい」
取り敢えず身内にファンげっと。
「ま、よかろ。追加発注はしておこう」
お婆様は果実水を煽って出ていく。
「エリザ、パントリーにあるのはシラヌイの持ち物じゃからなー」
と言って出ていった。
「エリザ、食べたかったら好きなだけ作っていいよ。ぼくだけじゃ食べきれないし」
「いいのですか?」
「エリザも見た通り、ポップコーンは膨らむんだ。
パントリーの木箱の種全部をポップコーンにしたらパントリーが埋まるくらいの量にはなるよ」
「な、なるほど」
「だから好きにしていいよ。作ったら少し僕の所に持ってきてくれればいいから」
僕も果実水を飲んで部屋にもど…。
「あ、いい忘れてたけどさ。いくら食感が軽いからって食べ過ぎたら太るから気をつけてね?」
その日の晩酌。
サクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサクサク……。
なんか喋りなよ。
「貴方、食べ過ぎじゃない?」
お父様がポップコーンを食べてはビールを飲んでのエンドレス。
「お父様、食べ過ぎたら喉渇くよ?」
「う、うむ、そうだな。ところでシラヌイ。これの原材料は?」
「トウモロコシ。家畜の餌」
「え……」
お父様の手からポップコーンが落ちる。
まぁ、あとでティアが処理……ああ…もうやってるね。
ん? あれ? ティア後ろに…。
あ、分裂しても遠隔操作できるのね。
「………………………」
「どうしたのお父様?」
「これ……姉上に送りつけてからネタバラシしたらどうなるかな」
お父様がボソリと呟いた。
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