四十六匹目
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まってたりする。
「あ、そうだ。この果実水かけたらさっきのパン美味しくなるんじゃないかしら?」
「無いよりマシだろうね…」
アイス(っていうか味つきの氷)をポリポリしながら駄弁ったあと、教室に戻る。
「次の算術ねてていい…?」
「私も眠いぞ」
「良いわけないでしょメリー、シャクティ。
まぁ…気持ちはわかるけども」
「だって算術だよ? 四則演算ですらないんだよ? 足し算と引き算だよ?」
「私だって帰りたいの。シラヌイの尻尾をモフモフしてたいの。
名目上とはいえ主が我慢してるんだから貴方も我慢なさい」
「えー…」
メリーちゃんめっちゃダルそう。
「そんなに暇なら魔法陣作図でもやってなさいな」
「爆発させていい?」
「良いわけないでしょ? 貴方バカなの?」
13時になりレイ先生とドルス教官が教室に入る。
「はーい。じゃぁ今から皆さんがどれくらい算術ができるかテストしまーす。
べつにできても出来なくても構いませんけど真面目にやってくださいねー。
制限時間は30分でーす」
配られたプリントには加減の問題が30問。
簡単で五分程で全て解けた。
暇になったのでプリントをひっくり返して落書きする。
書くのは雷撃魔法を放つくーちゃん。
記憶の中のくーちゃんと雷撃魔法を描く。
それはあくまでも記憶の中の像をうつしているのであって、創造性は皆無だ。
ああ…芸術的センスが欲しい。
ちょっと時間が余ったのでデフォルメしたシャクティとメリーちゃんと狐を一匹描く。
なんかバトルマンガの表紙みたいになった。
かわいいからいっか。
「はい、時間です。後ろから回してきてくださいねー」
後ろからまわってきたメリーちゃんのプリントの裏には問題が書いてあった。
何故か回転体の体積を求める問題だ。
チョイスが不明すぎる。
しかも『教員ならこのくらい解けますよね?』とか煽ってる。
そうとう暇だったんだろうなぁ。
シャクティは寝てたし、くーちゃんは裏に魔方陣書いてた。
くーちゃんの魔方陣は魔力流したら静電気でバチってくる悪戯用の陣。
やめたげてよ……。
「はーい、では今日はここまででーす。帰っていいですよー」
という訳で大人しく帰った。
例の魔方陣が発動したかはわからない。
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