第五十一話 お餅つきその十三
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「阿波野君が言ってるだけです」
「そうなんだ、けれどね」
「けれど?」
「阿波野君に合わせてあげてね」
阿波野君が言っているだけでもというのです。
「そうしてあげてね」
「そうですね、後輩ですし」
高校も大教会も。そう考えると二重の後輩です。
「一手一つで」
「合わせてあげてね」
「そうさせてもらいます」
このことは頷くことが出来ました、そうしてお昼を食べますが塩ジャケ以外には豚汁にお漬物に野菜のおひたしがあります。
そういったおかずを食べつつです、また阿波野君が言いました。
「いや、美味しいですね」
「ええ、大教会の御飯美味しいでしょ」
阿波野君の今の言葉には素直に応えられました。
「御飯もおかずも」
「お味噌汁もですね」
「そうでしょ。だからね」
「しっかりと食べて午後もひのきしんですね」
「午後も頑張りますね」
「いやあ、高校生で来てくれるとね」
大教会長さんの一番下の弟さんもおられまして笑顔で言われました、大教会長さんには弟さんが三人妹さんが三人おられてその一番下の妹さんです。
「嬉しいね」
「若い働き手の子だからですね」
「うん、どんどんお餅ついてくれるから」
だからだといいうのです。
「嬉しいね」
「そのことは有り難いですね」
「だから千里ちゃんもね」
「私もですか」
「頑張って阿波野君を助けてあげてね」
「あの、私がですか」
大教会長さんのそのお言葉に少し驚いた私でした。
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