第十幕その十一
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「わかっているとね」
「すぐに対応が出来ます」
「だから何も起こらないんじゃなくてね」
「起こると思っておくことですね」
「それが大事だよ、オズの国だしね」
いつも何かが起こる国だというのです。
「人と人の出会いもそうだけれど」
「出来事もですね」
「やっぱり必然だからね」
「オズの神々が起こすものですね」
「だからね」
それだけにというのです。
「しっかりとね」
「そうしたことをいつも頭に入れて」
「先に進んでいこうね」
「今回の旅も」
「そうしていこうね」
皆でこうしたお話もしました、そしてです。
皆でさらに進んでいきます、そうしていると夕方になってその夕方も次第に赤から濃紫になろうとしています。
そこで、です。ドロシーは温泉が出ている幹のところに来て皆に言いました。
「今日はここで休みましょう」
「温泉に入ってですね」
「身体も奇麗にしてね」
こう神宝に答えます。
「そうしてね」
「晩御飯も食べるんですね」
「そして寝ましょう」
「わかりました」
神宝はドロシーのその言葉に頷きました。
「それでは」
「よく休みましょう」
今日もと言うドロシーでした。
「朝までね」
「そうね。朝までよく寝て」
ポリクロームも応えて言います。
「そして朝になったらね」
「また冒険よ」
「朝御飯を食べて」
「貴方の食べものも出すわ」
「朝露ね」
「それを出すわね」
「露ならもう世界樹には幾らでもあるから」
それでとです、ポリクロームはドロシーに答えて言います。
「別にね」
「いいの」
「ええ、今だってね」
足元を見て言うポリクロームでした。
「露があるから」
「それを取って飲んでなのね」
「それでいいから」
だからというのです。
「私の食べもの、もっと言えば飲みもののことは気にしないで」
「そうしていいの」
「私のことはね」
「そうは言ってもね」
それでもと答えたドロシーでした。
「一緒に冒険しているから」
「それでなの」
「ええ、ちゃんとね」
ポリクロームの分もというのです。
「出すわ」
「そうしてくれるの」
「ええ、それでも駄目かしら」
「そこまで言ってくれるなら」
それならとです、ポリクロームはドロシーに答えました。
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