四十五匹目
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」」」」」」
周囲の視線が痛い…。
レイ先生がなんとかまとめてくれたあと、お昼休みになった。
終わる時間は結構アバウト。
タイムスケジュール的には大学に近いのかもしれない。
「おひるどうするのぬいちゃん?」
「学食行ってみようか。今日食べてみてそのクオリティ次第で明日から学食にするか弁当にするか決めよう」
ノートや羽ペン、インクをアイテムボックスに入れて席を立つ。
周囲がざわつく。
「「?」」
「狐君、姫様、普通はアイテムボックスなんて覚えてないぞ、私達の年では」
「「そういえば…」」
なんかもう使えて当たり前みたいな感じだしシャクティとメリーちゃんも使ってるから忘れていた。
「ぬいちゃん、我儘姫、自重」
「クアッドエレメンツバースト撃てる人が何言ってるのよ」
「あれでも自重した。その気になれば風刃じゃなくて雷撃できる」
「やればよかったじゃない。私に遠慮なんてしなくていいのよ?」
「そうもいかない。周りはあなたを見ている」
「面倒ねぇ…。どうせお祖父様の跡を御父様が継いでも私の王位継承権なんてそうそう上がらないわよ。
リオネ御姉様の子供辺りが継ぐと思うわ」
「リオネ様って結婚の予定とか有るの?」
「さぁ? 聞いたことないけど。フライハイト家は長命だから私には王位は廻ってこないわよ」
あっけらかんとくーちゃんが言った。
「そんな意識の低さでよくもまぁ王族が勤まりますね」
と外野のマーガレットが口を挟む。
「くーちゃん」
ハンドサインで指示を仰ぐ。
「落ち着きなさいシラヌイ。気にしてないわ」
と、くーちゃんは言うけど、もし次にマーガレットがくーちゃんや王家を侮辱すれば次はあんなのでは済まさない。
「マーガレット。私はなりたくて王族になったのではない。
勤まる? 違うぞ、勤めねばならんのだ。
こんな立場、捨てれる物なら捨ててしまいたいがな」
くーちゃんがハンドサインで臣下に指示を出した。
黙ってついてこい、だそうだ。
くーちゃんを先導するようにシャクティが先に教室を出る。
僕は最後だ。
教室から出る間際、マーガレットが呟いた。
くーちゃんを侮辱する言葉をだ。
「懲りないなぁ、君も」
氷の手裏剣を作り、マーガレットの目の前を通らせる。
「僕からすれば、君達の国なんてエルフの属国にすぎないよ」
動けないマーガレットに一言言って教室を出る。
「シラヌイ、私は聞こえてなかったから別に放っておいてもよかったのよ?」
「そうもいかないでしょくーちゃん」
「あんなの気にするだけ無駄よ。何か言われる度に反応してたらキリがないわよ?
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