第4話
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クロスベル動乱――――IBCの創始者の家系にして世界一の資産家であり、そして遥か昔から自らの手で失われた”至宝”を造りだす事を目論んでいた錬金術師の一家によって起こされた動乱。
動乱の中心地であったクロスベル自治州で活動するロイド達”特務支援課”もクロスベル動乱に巻き込まれ、一度は仲間達全員が離れ離れになり、自分達にとって大切な存在―――”零の御子”キーアもクロイス家側につく事になってしまったが、ロイド達は多くの協力者達の手を借りてクロイス家によって支配されたクロスベルを解放し、そしてクロスベル解放後に突如現れた謎の大樹―――”碧の大樹”に突入し、大樹内に待ち構えていた強敵達を退け、キーアを取り戻した。
キーア奪還後クロスベルに帰還したロイド達はクロスベルでの役目を終えてアルテリア法国に帰還する事になったワジや山林地帯に戻るツァイトと別れた後、ヴァイス達”六銃士”によって建国された”クロスベル帝国”の帝都となったクロスベルにてかつてのように”特務支援課”としての活動をしつつ、クロスベルの復興にも協力していた。
そんなある日、ロイド達は”特務支援課”の課長であるセルゲイとルファディエルからある知らせについての説明を受けていた。
1月9日、AM9:55―――
〜クロスベル帝国・帝都クロスベル・特務支援課〜
「”特務支援課”の”追加人員”ですか?」
「ああ…………知っての通り、ワジが”特務支援課”から抜けたからな。その抜けた穴を補強する為に、人員が新たに1名追加される事になった。」
「ちなみに追加される人員は警察学校出身で、まだ卒業の単位を取れていない学生よ。」
「ええっ!?」
「おいおい…………新人どころか警察学校を卒業もしていない雛鳥が何でウチに配属される事になったんっスか?」
ロイドの疑問に答えたセルゲイとルファディエルの説明を聞いたエリィは驚き、ランディは疲れた表情で呟いた後二人に自身の疑問を訊ねた。
「ま、ぶっちゃけて言ってしまえば人材不足を補う為だ。」
「貴方達も知っての通り、”クロスベル帝国”の件で警察、警備隊共に人手が足りない状況よ。そしてその足りない人手を少しでも補う為に警察、警備隊学校で履修中の一部の生徒達も臨時の追加人員として様々な部署に配属される事になったのよ。」
「…………なるほど。確かに今のクロスベルは”猫の手も借りたい”状況ですから、警察や警備隊学校で学んでいる生徒達の手も借りる事にしたのですか。」
「ほえ?猫ならコッペがいるよ〜?」
「みゃおん?」
「アハハ…………ルファディエルが言っているのはそういう意味じゃないよ。」
セルゲイとルファディエルの説明を聞いたティオは静かな表情で呟き、キーアは首を傾げて自分の近くで丸まって休んでいたコッペを抱き上げ、
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