第3話
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その後―――賊の殲滅を終えたメンフィル軍は戦後処理を行って帰還した後義勇兵や訓練兵の為の打ち上げをし、打ち上げに参加したリィン達は明日に備えて休む前に城内にある大浴場で身体を清めて湯につかって一日の疲れを癒していた。そしてセレーネの念話で先に上がって部屋に戻って欲しいとの内容を受け取ったリィンは大浴場から上がって客室に戻っていた。
同日、PM9:30――――――
〜マルーダ城・客室〜
(なんとかみんな無事に終える事ができたけど…………まだまだだな、俺は…………)
部屋に入ったリィンは討伐戦の事を思い返して反省していた。するとその時部屋内は結界に包まれた!
「!?これはまさか…………”結界”…………!?」
「―――構えてください、リィン様!これ程の結界を瞬時に展開できるなんて、相当の使い手ですわ!」
突然の出来事にリィンが驚いているとリィンの傍にメサイアが現れて得物である聖剣を構えて周囲を見回しながらリィンに警告した。
「あら、既に使い魔もいたなんてね。」
するとその時、討伐戦の際にエリスを影ながら助けた睡魔族の女性が転移魔術によってリィン達の目の前に現れた!
「うっ…………その格好…………睡魔族か…………?」
「…………何者ですか?これ程の結界を瞬時に展開できる上、転移魔術までできるなんて、少なくとも貴女はただの睡魔族ではありませんね?」
女性の扇情的な格好を見て思わず顔を赤らめたリィンは気まずそうな表情で女性に訊ね、メサイアは女性を最大限に警戒しながら訊ねた。
「ま、睡魔族とはいえこれでも一応”魔神”だから、この程度朝飯前よ。」
「!!」
「な――――”魔神”って、”闇夜の眷属”の中でも”最強”を誇るエヴリーヌさんと同じ…………!」
女性の言葉を聞いたメサイアは目を見開き、リィンは一瞬絶句した後信じられない表情で女性を見つめた。
「うふふ…………睡魔族の女王種――――”リリエール”にして”七大罪”の”怠惰”を司る”魔神”―――ベルフェゴールよ。」
「っ!その”魔神”が俺に何の用だ…………?」
女性―――”七大罪”の”怠惰”を司る”怠惰”のベルフェゴールが名乗り上げるとリィンは息を呑んだ後厳しい表情でベルフェゴールに問いかけた。
「や〜ね、そんな怖い顔をしちゃって。賊の矢に射られかけようとしていた貴方の愛しの妹を助けてあげたんだから、むしろ私は貴方に感謝される側なのよ♪」
「え…………という事はあの炎の魔術は貴女が…………」
ベルフェゴールの話を聞いてすぐに心当たりを思い出したリィンは驚きの表情でベルフェゴールを見つめた。
「そういう事♪」
「…………一体何故”魔神”の方がただの人間のエリス様を?」
「私は純粋無垢で可憐な女の子が大好きなのよ♪あの時たまたま空を散歩し
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