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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第一部〜灰色の決別と新たなる絆〜 第2話
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経験させるために、正規軍が定期的に行っている賊や盗賊団の討伐に参加させているんだ。…………勿論その討伐戦は今まで失敗した事がない上、どの討伐戦も圧倒的な勝利で賊達を殲滅しているけど、それでも”本物の実戦”だから、当然メンフィル軍からも死者が出る事はある。前から聞こうと思っていたけど…………やっぱりエリゼも既に”あれ”に参加して、賊の命を奪っているんだな?」
「はい。兄様はどうなされますか?訓練兵時代に経験しているとはいえ、その件以降今まで人の命を奪った事がないのですから、その感覚を思い出す為にも参加なさりますか?」
「そうしてくれ。エリスを傍で守る為にも…………そして、エレボニア帝国征伐に参加する前にもう一度人を”斬る”感覚を取り戻しておく必要があるだろうしな。」
「わかりました。…………恐らくルクセンベール卿も今の件を聞けば、その戦いにセレーネも参加する事を条件とすると思うから、セレーネもその戦いに参加する覚悟を今の内にしておいた方がいいと思うわ。」
「わかりましたわ。」
そしてエリゼはリィン達の件をリフィアに相談する為にリフィアがいる執務室を訊ねた。


〜リフィア皇女専用執務室〜

「リフィア殿下、よろしいでしょうか?」
「む?エリゼか。――入ってよいぞ。」
「…………失礼します。」
部屋の主であるリフィアの許可を取ったエリゼが部屋に入ると部屋にはリフィアの他にもツーヤがいた。
「ルクセンベール卿?リフィアに何か用があったのでしょうか?」
「ええ、例の戦争の件でマスターがリフィア殿下に用がありましたので。」
「…………そうですか。ルクセンベール卿もいらっしゃっているのでしたら、ちょうどよかったです。」
「???えっと………エリゼさん、あたしに何か用があるのでしょうか?」
エリゼが呟いた言葉の意味がわからないツーヤは首を傾げた後エリゼに訊ねた。

「その件についてはすぐにわかります。―――リフィア。兄様達の件だけど…………」
「む?ああ、待機場所をマルーダ城からユミルに変える件か。それならばリウイと父からも既に許可が下りたから、リィン達はいつでもユミルに帰郷してもよいぞ。」
「いえ――――兄様、エリス、それにセレーネの三人もメンフィル帝国軍の一員として、メンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”に加わる事を希望しているとの事だから”エレボニア帝国征伐”時の兄様達が三人とも一緒の部隊に所属させたいから、その件についての相談をしたいの。」
「何じゃと!?」
「ええっ!?リィンさんとエリスさん、それにセレーネが!?エリゼさん、本当にリィンさんとエリスさんもそうですが、セレーネも”エレボニア帝国征伐”に参戦する事を自分の意志で決めたのですか!?」
エリゼから聞かされた驚愕の報告にリフィアと共に
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