第1話
[1/12]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
1月7日、AM11:30―――
〜メンフィル帝国・マルーダ城・客室〜
「「「……………………」」」
リウイの指示によってメンフィル帝国の帝城の客室の一室にて待機し続ける羽目になったリィン達はそれぞれ黙ってエヴリーヌと同じ”客将”扱いの為、リィン達と違って身動きが可能と思われメサイアによる情報収集の結果を知る為にメサイアを待っていた。
「―――お待たせいたしましたわ。」
「メサイア…………!それで、今どういう状況なんだ…………!?」
部屋に入ってきたメサイアの登場に血相を変えたリィンはメサイアに訊ねた。
「…………まず結論から申し上げますわ。エリゼ様も仰ったように、やはりメンフィル帝国はユミルの件を理由にエレボニア帝国に戦争を仕掛けるつもりです。一応戦争に勃発させない為の要求――――ユミルで起こった様々な国際問題に関する”謝罪の証”である”賠償”をリベールの王都のエレボニア帝国の大使館に突き付けたようですが…………要求内容もそうですがエレボニア帝国政府の代表者の性格を考えると、どう考えてもエレボニア帝国政府はメンフィル帝国政府の要求を絶対に呑まない事を”確信”した上で既に戦争の準備を始めていますわ。」
「そ、そんな…………軽はずみにも私が姫様の潜伏先としてユミルを選んだばかりにこんな事に…………っ!」
「エリスのせいじゃない!悪いのは貴族連合軍と結社、そして襲撃されたとはいえ、死者は出なかったユミルの件をメンフィル帝国は軽く見ていたと勝手に判断していた俺の迂闊さだ…………!」
「エリスお姉様…………お兄様…………あ、あの、メサイアさん!先程メンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争に勃発させない為にメンフィル帝国はエレボニア帝国に賠償を要求したと仰っていましたわよね?その賠償内容はどのようなものなのですか?」
メサイアの報告に悲痛そうな表情をしているエリスに指摘をしたリィンは辛そうな表情で唇をかみしめ、二人を心配そうな様子で見つめたセレーネはある事に気づいてメサイアに訊ねた。
「…………正直な所を申しまして、エレボニア帝国政府の代表者であるオズボーン宰相でなくてもエレボニアの政府の代表者なら誰でも絶対に呑まない要求内容ですわよ?それでも知りたいのですか?」
「あのオズボーン宰相でなくても、エレボニア帝国政府の代表者なら誰でも絶対に呑まない要求内容ですか………」
「…………それでも教えてくれ。当事者である俺達も知るべきなんだ。」
メサイアの答えを聞いたエリスは不安そうな表情を浮かべてリィンに視線を向けた後メサイアを見つめ、リィンは辛そうな表情でメサイアに続きを促した。
「…………わかりましたわ。メンフィルがエレボニアに突き付けた要求内容はこの要求内容の写しに書かれていますわ――――」
そしてメサイアはリ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ