第1話
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
たわたくし達がお世話になった多くの方々の為にも…………そしてクロウさんの犠牲を無駄にしない為にも、わたくしもお兄様と共にその方法に賭けますわ!」
「私も姫様の為にも兄様たちと共にその方法に頼ります…………!」
メサイアの確認に対してリィン達はそれぞれ決意の表情で答えた。
「……………………わかりましたわ。メンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”でエレボニアを滅亡させずに済む方法…………―――それはメンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”に私達も参戦し、”戦場”で数多の手柄を挙げる事―――つまり、”戦争の英雄”になる事ですわ。」
「え……………………」
「ええっ!?わ、わたくし達がエレボニアとの戦争に…………!?」
「メサイアさんは私達が”戦場で数多の手柄を挙げる必要がある”と仰っていましたが、それがエレボニアの滅亡阻止や姫様を助ける事にどう繋がるのでしょうか…………?」
メサイアが口にした提案にリィンが呆け、セレーネが驚いている中、エリスは不安そうな表情で訊ねた。
「メンフィル帝国は”尊き血”を重視―――つまり、”血統主義”であるエレボニア帝国と違い、貴賤問わずその人自身の能力を公平に評価し、その能力に相応しい地位や褒美を用意する”実力主義”との事。プリネ皇女殿下達の話では実際、過去”戦場”で様々な手柄を挙げた方々やメンフィル皇族の方々が”恩”と感じた事を行った方々が様々な希望が叶えられたり出世したりした事もあったとの事ですわ。プリネ皇女殿下によればリィン様もその方々の一部をご存じとの事ですが…………」
「ああ…………リフィア殿下の親衛隊を率いるゼルギウス将軍閣下やシグルーン副将軍閣下、それにセシリア教官もその例に当てはまるし、”ブレイサーロード”の異名で呼ばれていて遊撃士を務めているカシウス師兄のご息女もかつて結社がリベールで暗躍を行っていた時の出来事でメンフィルの重要人物を助けて、その”褒美”として貴族の爵位を授けられた話をサラ教官から聞いたことがある…………それを考えるとエリゼもその一人になるのか…………」
「エリゼお姉様は若輩の身でありながらも、次代のメンフィルの女帝になる事が内定しているリフィア殿下の専属侍女長を務めている事で、リフィア殿下を始めとした多くのメンフィル皇族達からの信頼を勝ち取り、リウイ陛下御自身もエリゼお姉様を重用していらっしゃっている様子でしたから、夏至祭での”帝国解放戦線”によるテロの際誘拐されかけたエリスお姉様の救出の為に自ら剣を取って、クロウさん達と刃を交えましたし、その後もエリスお姉様とアルフィン殿下が陛下達に許可も取らずにアルフィン殿下のお付きを務めていた事も”注意”で済ませて、多めに見て下さりましたものね…………」
「あ…………」
メサイアの指摘にリィンは静かな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ