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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第1話
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あり、女性にはとても優しい方ですが常に”上”を目指す向上心や”皇族”としての自覚を人一倍持っている方ですから、”私情”では決して”国”の運命を決めるような事はなさらない方ですわ。―――例え心から愛する方の頼みやお父様にとって大切な方が人質に取られても、お父様自身が決めた”覇道”を変えるような事は絶対にありえませんわ。」
「それは…………」
「確かに皇族―――”皇”としては文句なしの性格ではありますが…………」
「…………っ!ちなみにもう一人のクロスベル皇帝―――ギュランドロス陛下はどんな性格をしている方なんだ…………?」
ヴァイスが決して自分達の嘆願では決して戦争を止めるような性格ではない事を知ったエリスとセレーネが複雑そうな表情をしている中、辛そうな表情で唇をかみしめたリィンはギュランドロスの事について訊ねた。
「ギュランドロス陛下については私もあまり詳しくはないのですが…………少なくともお父様よりも遥かに”野心”に溢れた”皇”である事は断言できますわ。実際、メルキアの宿敵の国家である”ユン・ガソル連合国”の”皇”であったギュランドロス陛下はご自身の代で”宿敵”であるメルキアを滅ぼす為に何度もメルキアに戦争を仕掛けた方ですから…………」
「という事はむしろギュランドロス陛下の方がヴァイスハイト陛下やリウイ陛下よりも遥かに危険な性格の人物という事か…………俺達は何もできず、ここでただエレボニアが滅ぶのを待つしかないのか…………?」
「……………………姫様……………………」
「お兄様…………エリスお姉様…………」
ギュランドロスの好戦的な性格を知って八方塞がりである事に気づいて辛そうな表情を浮かべたリィンとエリスをセレーネは心配そうな表情で見つめた。

「……………………その事ですが…………プリネ皇女殿下達に戦争を止める事は無理でも、せめてエレボニアを滅亡させずに済む方法を訊ねた所、決して”ベスト”ではなく”ベター”―――いえ、”何もしないよりはマシ”な結果でエレボニアを滅亡させずに済む方法がある事を教えて頂きましたわ。」
リィン達の様子を見て少しの間黙り込んだメサイアは決意の表情を浮かべてリィンを見つめてある事を伝え
「え……………………」
「!?一体どんな方法だ、それは!?」
メサイアの話にエリスが呆けている中リィンは血相を変えてメサイアに訊ねた。
「先程も口にしたように”ベスト”や”ベター”ではなく、あくまで”何もしないよりはマシな結果”の上エレボニアの内戦を終結させた時よりも遥かに茨の道ですわよ?それでも知りたいのですか?」
「ああ…………アリサ達が…………クロウが守ろうとしたエレボニアが滅亡する事をここで黙って見てはいられない!」
「わたくしもお兄様と同じ気持ちですわ…………!アリサさん達―――”Z組”を始めとし
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