第1話
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ロスベルの”皇族”の事なのですが―――」
そしてメサイアはクロスベル帝国やクロスベルの皇を名乗る人物はかつての”西ゼムリア通商会議”にて、テロリスト達の襲撃を利用してクロスベルの警備隊を解散させて自国の軍を駐屯させようとしたオズボーン宰相とロックスミス大統領の狙いを未然に防ぐどころか反撃までして、二人に政治的ダメージを与えた”六銃士”の一人にして転生したメサイアの父親でもあるヴァイスハイト・ツェリンダーとメルキアの宿敵の国家の皇であったギュランドロス・ヴァスガンである事を説明した。
「ええっ!?メサイアさんのお父様の件も話には伺っていましたが、まさかクロスベルを”国”として建国した上、自ら”皇”を名乗るなんて…………」
「ですが”国”を名乗るにしても”自治州”であったクロスベルが僅かな領土しかない状況で何故”帝国”を名乗ったのでしょう…………?」
「…………話によりますとお父様たちは”クロスベル帝国”建国後”二大国”―――エレボニア帝国とカルバード共和国に戦争を仕掛け、その結果勝利し、占領した領土が広大になる為、予め”王国”や”独立国”ではなく”帝国”を名乗るようにしたとの事ですわ。」
「幾ら何でも無謀過ぎる…………普通に考えれば警備隊や警察の武装じゃ二大国が保有する兵器に対抗できないのに、メサイアのお父さん達―――”六銃士”はどうしてそんなことを…………」
「…………今の状況を考えると恐らくですが、お父様たちがクロスベル警備隊、警察の上層部の椅子についた時からメンフィル帝国よ何らかの約定を既に結んでいたかもしれませんわ。実際、お父様達が”クロスベル帝国”の建国や二大国に対して戦争を仕掛ける事を宣言した際にリウイ陛下もその場にいて、メンフィルは”クロスベル帝国”と共に”覇道”を歩む―――つまり、クロスベルと連合を組んで二大国に戦争を仕掛ける事を断言していたとの事ですし…………」
「え…………」
「何だって!?という事はメンフィルはユミルの件がなくても最初からエレボニアに戦争を仕掛けるつもりだったのか!?」
メサイアの話を聞いたエリスは呆け、リィンは血相を変えてメサイアに確認した。
「…………恐らくは。そしてクロスベル帝国建国から僅かな日数で”カルバード共和国征伐”を行ったメンフィル・クロスベル連合軍はカルバード共和国を占領―――つまり、”カルバード共和国は既に滅亡しているとの事ですわ。”」
「な――――」
「ええっ!?」
「長年エレボニアの宿敵であったあのカルバード共和国が既に滅亡していたなんて…………あ、あら…………?そう言えば帝国を名乗るようになったクロスベルの”皇帝”の一人がメサイアさんにとっての並行世界の生まれ変わったお父様という事は、その方のご息女であるメサイアさんはクロスベルの皇女殿下という事になりますが……
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