第1話
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ン殿下やオズボーン宰相の引き渡し、その他にもエレボニアにとって絶対に受け入れられない要求内容だなんて…………メサイアさんの仰った通り、エレボニア帝国政府の代表者がオズボーン宰相でなくても、誰も絶対に受け入れられない内容ですわね…………」
「ああ…………第三項に書かれている難民達の生活費等の支払いの件を除けば、どれもエレボニア帝国政府は絶対に受け入れられない要求内容だ…………っ!」
「姫様は…………姫様はメンフィル帝国に引き渡された後、一体どういう処罰内容が降されるのですか!?」
メンフィルがエレボニアに要求している賠償内容を知って複雑そうな表情を浮かべて呟いたセレーネの言葉に頷いたリィンは辛そうな表情で身体を震わせ、ある事が気になっていたエリスは真剣な表情でメサイアに訊ねた。
「四大名門の当主とルーファス・アルバレア、それにオズボーン宰相に対する処罰内容は既に”処刑”に決定していて、アルフィン皇女に対する処罰内容は…………メンフィル帝国に所属している貴族の使用人兼娼婦として、その貴族に一生仕える事との事ですわ…………ちなみにその貴族はまだ詮議中の為、現時点では決定してはいないようですが…………」
「”娼婦”だって!?…………っ!どうしてメンフィル帝国政府はアルフィン殿下にまでそこまで過酷な処罰内容を求めているんだ…………!?身分剥奪もアルフィン殿下にとってあまりにも厳しい処罰内容の上アルフィン殿下も被害者なのに…………っ!」
メサイアの説明を聞いたリィンは血相を変えて声を上げた後辛そうな表情で唇をかみしめた。
「あ、あの、兄様…………”娼婦”とは初めて聞く言葉なのですが、一体どういう存在なのでしょうか…………?」
「わたくしも初めて耳にしましたが…………もしかして、メンフィル帝国―――いえ、異世界特有の存在なのでしょうか…………?」
「それは…………」
「…………”娼婦”とは”身体を売って賃金を得る女性”――――つまり、”売春行為を行う女性”の事ですわ。ちなみにゼムリア大陸では売春行為は犯罪のようですが…………私達の世界であるこのディル=リフィーナでは犯罪でない所か、”娼婦”を集めて売春行為をさせる施設―――”娼館”が公共施設として各国の都市には必ずある施設ですわ。」
一方”娼婦”の意味がわからないエリスとセレーネの疑問にリィンが複雑そうな表情を浮かべて答えを濁しているとメサイアが代わりに答えた。
「ええっ!?」
「そ、そんな…………それじゃあ例えエレボニア帝国がメンフィル帝国の要求を呑んでも姫様が…………っ!」
メサイアの答えを聞いたセレーネは驚き、エリスは悲痛そうな表情を浮かべた。
「何か…………何かないのか!?メンフィル帝国の要求をもっと穏便な内容にする方法は…………!?」
「…………リィン様には申し訳ありま
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