プロローグ
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エリゼ達を見つめた。
「正確に言えばメンフィルが問題としている件は一度目の襲撃―――アルバレア公が雇った”北の猟兵”達による襲撃だけでなく、一度目の襲撃の際のエリスの拉致監禁やユミルの領主である父様の負傷、”二度目の襲撃”―――パンダグリュエルによる襲撃によって兄様を脅迫してパンダグリュエルに向かわせ、軟禁した事も問題としています。―――それとメンフィルは”一度目の襲撃が判明してから、既にリベールの王都にあるエレボニアの大使館に抗議や謝罪、賠償を求め続けてきました。”」
「い、”一度目の襲撃が判明してからずっと抗議や謝罪、賠償を求め続けてきた”だって!?だったら何で今頃動き出したんだ!?」
「いや、むしろ”今”だからなんだろう。恐らく内戦の最中貴族連合軍が大使館に対してまともな対応をしていなかった事もあるだろうが、内戦によって正規軍、貴族連合軍共に疲弊している”今”のエレボニアが戦争を仕掛けられれば一溜まりもない。―――ましてや12年前の”百日戦役”でエレボニアを圧倒したメンフィルならば、ただでさえ高い勝率はほぼ100%に近い勝率になって自国の被害をできるだけ少なくしてエレボニアに勝利できると思われるだろうからね。」
「後はエレボニアの新兵器――――”機甲兵”の性能を探る為にも内戦中は様子を伺っていたかもしれないね。」
「あ…………」
「そ、それじゃあリィンさん達をメンフィル帝国の本国の帝城に軟禁している理由は…………」
「リィン達―――自国の貴族の関係者達がメンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争に巻き込まれない為か…………」
「後は戦争の件を知ったリィンが”騎神”―――ヴァリマールを使って何らかの介入をする事を防ぐためかもしれないわね…………」
エリゼの説明に仲間達と共に驚いた後反論したマキアスの指摘に対して答えたアンゼリカとフィーの推測を聞いたトワは呆けた声を出し、ある事に気づいたエマは不安そうな表情を浮かべ、ラウラとサラは重々しい様子を纏って推測を口にした。
「…………っ!―――誠に申し訳ございません、エリゼさん、エルサリス元帥閣下!ユミルの件は先程エリゼさんも仰ったように、ユミルが襲撃される原因となったわたくしも”元凶”の一人です!わたくしの身はどうなっても構いませんので、どうかメンフィル帝国にエレボニア帝国との戦争を考え直して頂けるよう取り計らって頂けませんか!?」
「ユミルの件は皇女殿下の責任ではございません!全ては父―――”アルバレア公爵家”と貴族連合軍の”主宰”であるカイエン公と”総参謀”の兄上です!俺達”アルバレア公爵家”はどうなっても構わん!だから、皇女殿下にまで責任を追及しない事と俺達”アルバレア公爵家”の首や財産をメンフィル帝国に対する”謝罪の証”として戦争を止める事を俺自身が強く望んでいる事をリフィア殿下を
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