プロローグ
[4/10]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
そしてシェラ達の応対をしていたジョルジュと交代したサラとヴァンダイク学院長はシェラ達と対峙した。
「”Z組”の担当教官のサラ・バレスタイン並びにトールズ士官学院長ヴァンダイク名誉元帥を確認。私はメンフィル帝国軍”機工軍団”団長シェラ・エルサリス元帥です。」
「貴女があの”破壊の女神”と名高いエルサリス元帥閣下ですか………我々の事もご存じのようですから、自己紹介は省かせて頂き、早速本題に入らせて頂きますが…………何故何の連絡もなく突然ヴァリマールを徴収すると言った暴挙をメンフィル帝国は行おうとしているのですか?」
「それ以前に今回の件、エレボニア帝国政府に話は通しているのですか?」
シェラが名乗るとヴァンダイク学院長は重々しい様子を纏ってシェラを見つめた後表情を引き締めてシェラに問いかけ、サラもヴァンダイク学院長に続くように真剣な表情でシェラに問いかけた。
「メンフィル帝国政府が”灰の騎神”の徴収の件でのエレボニア帝国政府への通達をしている事については不明ですが、リウイ・シルヴァン両陛下より”灰の騎神”の回収を命じられている為、我々は本日この場に現れました。」
「よりにもよって”英雄王”と現メンフィル皇帝の命令とはね…………幾らメンフィル帝国の皇帝の命令であろうと、他国の士官学院が保管している”騎神”―――いえ、”兵器”を徴収するなんて、そんな非常識な事がまかり通ると思っているのですか?」
シェラの説明を聞いたサラは厳しい表情を浮かべたままシェラに指摘した。
「”灰の騎神”の起動者であるリィン・シュバルツァーは我が国に所属している為、”灰の騎神”の所有権は当然我が国にあります。そして”騎神”を操縦が可能なのはその”騎神”に適応している”起動者”のみとの事。よって、エレボニアの”灰の騎神”の所有権の順位はリィン・シュバルツァーが所属しているメンフィル帝国よりも下になります。」
(チッ…………”騎神”についても随分と情報を集めていたみたいですね…………)
「(うむ…………)…………そのリィン・シュバルツァーの事で伺いたいことがあるのですが…………今回の件、リィン君にも伝え、了承の答えをもらっているのでしょうか?」
「そ、それに…………リィンさんとセレーネさんは、それにエリスさんはいつトールズとアストライアに戻ってくるんですか?リィンさん達が帰還命令に従って異世界にあるメンフィル帝国の本国に向かってもう4日は経っていますよ!?」
シェラの正論に反論できないサラは舌打ちをし、ヴァンダイク学院長は静かな表情でシェラに質問し、エマも続くように必死の表情で質問をした。
「リィン・シュバルツァー、セレーネ・L・アルヘイム、そしてエリス・シュバルツァーの3名は、別命あるまで本国の帝城の客室にて待機指示が出ています。」
「
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ