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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
プロローグ
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アムはアルフィン皇女に訊ねた。
「はい…………5日前にリベールのロレント地方にあるメンフィル帝国大使館より、リウイ陛下によるエリスに対する異世界にあるメンフィル帝国の本国への”帰還指示”の書状が届いた為、翌日にメンフィル帝国の本国へ向かったのですが、4日も経っていますのに、帰って来るどころか何の連絡も来ないんです…………」
「エリスもリィンとセレーネと同じ状況か…………」
「リィン達の話だと、異世界にあるメンフィル帝国の本国へ向かうにはリベールのロレント地方にあるメンフィル帝国の大使館に設置されてある異世界への転移魔法陣を使えばすぐにメンフィル帝国の本国の帝都近辺に到着するって言っていたから、メンフィル帝国とエレボニア帝国との往復の時間がかかっているという訳でもないしな…………」
アルフィン皇女の説明を聞いたガイウスとマキアスはそれぞれ考え込んでいた。

「…………殿下、帝都(ヘイムダル)にあるメンフィル帝国の大使館に問い合わせ等はしたのですか?」
「それが…………元々帝都(ヘイムダル)―――いえ、”エレボニア帝国の領土にはメンフィル帝国の大使館は存在しない為”、メンフィル帝国と連絡を取り合う為には唯一大使館が存在しているリベール王国に仲介してもらうしかないのです。」
「ええっ!?帝都どころか、エレボニア帝国の領土のどこにもメンフィル帝国の大使館は本当にないんですか!?」
「そういえば帝都でもメンフィル帝国の大使館は見た事がないな…………リベール王国やレミフェリア公国は当然として、エレボニアと犬猿の仲のカルバード共和国の大使館すらもあるのに、”百日戦役”時に現れたメンフィル帝国の大使館が”百日戦役”後に建てられたという話は聞いたことがないな…………」
ユーシスの質問に不安そうな表情で答えたアルフィン皇女の答えを聞いたエリオットは驚き、マキアスは考え込んでいた。
「…………元々メンフィル帝国はメンフィル帝国にとっての異世界であるわたくし達ゼムリア大陸の国家への接触は慎重にしているようでして…………現状メンフィル帝国の大使館が存在しているのはリベール王国にある大使館のみなのですわ。実際、メンフィル帝国―――いえ、異世界に存在している人間以外の種族である”異種族”の方々もリベールや、リウイ陛下の正妃であられるイリーナ皇妃陛下の縁で親交ができたクロスベル以外の国家や自治州などに姿を現していないそうなのです。」
「…………確かに私達、今までの”特別実習”もそうだけど、内戦でもエレボニアの様々な場所を回ったけど、異種族の人達とはセレーネやリフィア殿下、それにエヴリーヌさんとメサイアを除けば一度も会ったことがないわよね?」
「ええ…………リィンさん達の話では異世界にはそれこそ”ゼムリア大陸には存在しない空想上の種族”―――森人(エルフ)や鉱人(
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