実働開始だよ士郎くん(上)
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るとんでもない破壊力の弾丸を放てる機構を齎せる。状況にも合致する為、霊基がこちらに反転していたらしい。
スカサハはそこにスイッチを埋め込んだ。俺が意識的に霊基の状態を切り替えられるようにしたのだ。これによって俺は霊基を通常形態に切り替え、反転形態からの侵食を断つ事が出来た。またそれにより固有結界の展開もこれまで通り可能となった。
五つ目。これもまた個人的だが、スカサハがまたもやってくれた。俺の所有する破損聖杯をある程度補強して、性能をこれまでの十%増ししてくれたのだ。
「私でも今はこれが限界だな。聖杯の修理に当てられる礼装がないと、これ以上は不可能だ」と言っていたが、充分過ぎるほど充分である。これによって当初考えていたよりも四騎多くサーヴァントと契約出来るようになった上に、それでも俺の戦闘能力を維持できるようになったのだから。何故か俺の魔術回路の強度も向上している、今まで以上に投影宝具を作り、それを拠点防衛の兵器として貯蔵できるようになった。
六つ目。
――サーヴァントが新たに一騎『人類愛』に加入したのだ。その名はネロ・クラウディウス。何故か真っ白な衣装を纏ったセイバーのサーヴァントである。
彼女とはよくよく縁があるらしい……。ネロはなんと三千人の難民を連れていた。
「流石の余も、こんな大所帯を率いて難民生活とかもう無理である! マスターよ、ここで会ったが百年目! 余と民らを仲間に入れるがよい!」なんて。拒否されるなどと考えもせずに告げてきた。勿論全員受け入れた。
そして七つ目。スカサハの手が空いた。それはつまり、兵士達の訓練に入れるようになったという事。
志願者を募って兵力を増員し、彼女が新兵達を……いやカーター達も含めて鍛え直してくれる。この頃には流石のスカサハも疲労困憊だったがお構いなしだ。急ピッチでやらねばならない。スカサハはまさに八面六臂の大活躍、これは以前の特異点で被った迷惑の分は既に働いた事になるのではあるまいか……。
個人的な所感を述べるなら、お釣りが出るレベルの酷使具合だが、彼女が便利過ぎて頼りになり過ぎるからね、仕方ないね。なお練兵にはネロにも参加してもらう。
「シェロ、余は暇だ。構うがよい!」
「仕事を回すからゆっくり忙殺されていってね」
「うがぁぁあああ!?」
市民は端数を切り捨てて約五千五百。
兵士は端数を切り捨てて約二千。
はっきり言って人手が足りなさすぎる。可及的速やかにこの問題を解決すべく、俺達に休んでいる暇はない。
人手不足を補うには、兵士の練度を最低限、現代の世界最強特殊部隊レベルに引き上げねばならない。それも迅速に。そうして兵士を各地に派遣し、難民の手引きをしてマザーベースに連れて来るのだ。兵士の練度を上げる事で作戦活動
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