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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第128話:Ruin Reverse
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はり数年の時の別れは繋がりを失うのに充分な時間だったらしい。
「…ごめん、今更……だよね……あんな酷いことしたのに今更…帰ってきても私は…」
「……………違うんだ」
「…………え?」
俯いていたルインはエックスの言葉に顔を上げた。
「君と再会したら言いたいことは沢山あったんだ。“無事だったなら何で連絡してくれなかったんだ”って怒るか、“心配した”って悲しもうかって…でも、君が帰ってくると分かった時、頭が真っ白になって何て言えばいいのか分からなくなってしまったんだ。もしかしたら君を傷付けるようなことばかり言ってしまうんじゃないかと思って…逃げるようにここに来てしまったんだ。不安にさせたなら…ごめん」
「何だ…そうだったの…別にいいのに…私、エックスに愛想尽かされても仕方ないことをしたのに…私の方こそごめんなさい。こんな言葉で許されるなんて欠片も思ってないけど…」
苦笑しながら言うルイン。
正直、あの事件のことは下手したらエックスに愛想を尽かされても仕方がなかったかもしれないくらい酷いことをしたと思う。
「……君に愛想を尽かすなんて…そんなことあるわけないだろう?ずっと君が帰ってくるのを待っていたんだ。地球復興だってそう。君が帰ってきた時、君が胸を張って帰れるように…」
これが自分が救った地球なんだとルインに胸を張って笑って欲しかった。
その一心でエックスは戦って地球復興に尽力をしてきたのだから…今ではレッドアラートとの戦いがあるせいでこの様だが。
「そっか…」
「ルイン…君のおかげで地上のシグマウィルスの除去も容易になって、地上はここまで復興出来たんだ。」
「うん」
「もう、ハンターの部隊制も無くなったから隊長だとか副隊長だとか言う理由であの時のような無茶はさせないからな。君に…またもしものことが起きたら…俺が嫌なんだ」
「…………うん、分かった…ごめんなさい。心配ばかりかけて…もう、あんな無茶はしないよ」
「約束だぞ?もう一度あんなことをしたらケイン博士達の青汁ドリンクを毎日3回飲んでもらうからな」
それを聞いたルインの表情が青ざめる。
「ひいいいい!?それを飲むくらいならもう一度スペースコロニーに突っ込んだ方がマシだよ!!」
あの不味い青汁ドリンクを飲むくらいなら死んだ方がマシと同義の言葉を言いながらルインはエックスに歩み寄る。
「と、とにかく…ただいま…エックス」
「お帰り、ルイン」
その言葉を聞いたルインは数年ぶりにエックスの胸に飛び込んで、エックスもまた数年ぶりに彼女の細身を抱き締めた。
こうして久しぶりにイレギュラーハンターが誇る最強のハンターが全員集結したのであった。
[おがーざーん!!]
「
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