暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第128話:Ruin Reverse
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っちゃって…」

数年と言う決して短くない時間を待たせてしまったことにルインは頭を下げて謝罪した。

「……前にも似たような状態になったことがあるからな。お前の目覚めが遅いことなど分かっている」

「取り敢えず、これだけは言わせて欲しい。お帰り」

ゼロとゲイトはルインにそう言うが、ダグラスは傷一つないルインのボディを見る。

「しっかし、全然無傷だよな。エックス達から聞いた話でもう死んじまったんじゃないかと思ってたんだぜ?お前って確か人間素体型レプリロイドだからパーツも特別製だろ?誰かに修理してもらったのか?」

「へ?あ、いや…その…あれだよ。自己修復機能が働いたんだよ。私は人間素体型レプリロイドだから回復が早い…多分それだようん…」

「うーん、お前の自己修復が他より早いのは知ってるけどここまで完璧になあ」

「それは……」

困ったような表情を浮かべるルインは本当に自分が無傷の理由がさっぱり分からないのだ。

気付いていたらコンビナートの近くで倒れていてライト博士から事情を聞いて自分の偽者と戦ったのだから。

「あ、あのさ…詳しいことは分かんないけど困ってるじゃん。本人も分からないんだし無理に聞くのも可哀想…じゃない…かなあ?」

ルイン本人にも分からないことを聞かれてもルインを困らせるだけだろうし、話が全く進まないことをアクセルが言うとダグラスは渋々と頷いた。

「ルイン、良く帰ってきてくれた。」

「総監………」

「ん?どうした?」

俯いて黙りこんでしまったルインにシグナスは疑問符を浮かばせる。

「あの時、独断行動を取ってしまったから…みんなや総監に怒られるのを覚悟してたんです。総監やみんなには、迷惑をかけちゃったから…」

「………同時にお前のおかげで救われたものも沢山ある…。それを知るからこそ、私はお前のあの行為を否定することは出来ない。」

「…………」

「それよりも私より謝らなければならない相手がいるだろう?」

「エックス………許してくれるんでしょうか…?」

「何を弱気になってんだよ。ユーラシアに特攻した時の気持ちでエックスのとこに行ってこい!!当たって砕けろだ!!」

「当たって砕けちゃ駄目なような気がするんだけど…」

ルナの発言にパレットはこめかみに汗を流しながら呟いた。

「行ってこいルイン。お前に誰よりも会いたがっていたのはあいつだ。多分、屋上にいるはずだ。」

「う、うん…」

ゼロに促されたルインはエックスがいる屋上に向かうと、ゼロの親友としての勘は見事に当たっており、エックスは屋上で佇んでいた。

「あ、あの…エックス………」

「………」

無言のエックスにルインは悲しげに微笑む。


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