第五十一話 お餅つきその十一
[8]前話 [2]次話
「千里ちゃんこっちだよ」
「妹さん達も来たらいいよ」
「三人で座ってね」
「丁度いい具合に来てくれたね」
「あっ、それじゃあ」
上の妹が応えました。
「そこ座らせて下さい」
「お願いします」
下の妹も言いました。
「そこで」
「うん、じゃあね」
「千里ちゃんも座ってね」
皆私をにこにことして見て言ってきます。
「阿波野君の前の席も空いてますし」
「いいね、本当に」
「何がいいんですか」
私には理解出来ませんでした、何処がどういいのか。
「席が空いているだけなのに」
「あえて空けてもらってたんじゃないの?」
「そうよね」
妹達が言ってきました、けれどそんなお話をしながらも阿波野君の前に座りました。どうもこの子のペースになっています。
「それもいいことよね」
「気を回してくれて」
「じゃあそれに乗ってね」
「今から座りましょう」
「そうね、早く食べて」
私は釈然としないながらも言いました。
「そうしてね」
「またひのきしんですね」
阿波野君が言ってきました、よりによって。
「そうしないと駄目ですよね」
「何で阿波野君が言うのよ」
私はむっとして言い返しました、
「そこで」
「駄目ですか?」
「駄目も何も妹達に言ったのに」
それが、だったので言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ