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夢幻水滸伝
第九十二話 太平洋の諸勢力その一

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               第九十二話  太平洋の諸勢力
 中里はこの時御所の綾乃の間にいた、棟梁である綾乃が主座にいて彼と芥川、そして宰相の太宰の四人がいた。
 その主の座に座る綾乃にだ、中里は尋ねた。
「今日の会議はこれからのことやな」
「そや、日本は統一したやろ」
 綾乃も中里に応えて言う。
「それでな」
「次は戦やな」
「太平洋の諸勢力とな」
「その段階になったな」
「いよいよな」
「それでや」
 芥川が言ってきた。
「まずは他の勢力のこと確認するで」
「これから戦う相手のやな」
「太平洋の勢力は幾つかある」
 芥川はこのことから話した。
「大小合わせてな」
「神星がおる勢力だけやないな」
「カナダや韓国、モンゴルや台湾は独立勢力や」
 そうなっているというのだ。
「それぞれ星のモンが治めてる」
「そうした勢力もあるな」
「けれどとりあえずこの勢力はええ」
「意識せんでええか」
「そや、問題はな」
「神星の連中がおる勢力やな」
「僕等と同じくな」
 芥川は中里に真面目な顔で話した。
「その連中とこれからや」
「戦うんやな」
「太平洋の統一を賭けてな」
「そうなるな」
「そや、その勢力やけどな」
「アメリカ、中国、南洋、中南米やな」
「中南米はサハラから南のアフリカを取り込んだからな」
 芥川はこのことも話した。
「そのことも話しておくで」
「つまり太平洋を統一したらアフリカの大部分もやな」
「勢力圏に入るんや」
「めっちゃ巨大な勢力になるで」
 統一したその時はというのだ。
「そうなるで、そやからな」
 だからだというのだ。
「太平洋の戦はこの世界がこれからどうなるか」
「大きく関わるんやな」
「この世界の七割の国土と人口、資源が手に入ってな」
「海もやな」
「南北の太平洋に南大西洋を完全に掌握してな」
 この世界の、というのだ。
「後の四つの大洋にもや」
「大きな影響を持つな」
「この世界最大の勢力になる」
「そうなるな」
「それでや」
 そのうえでというのだ。
「僕等はこれからな」
「その戦に入るな」
「そうなる、その切り札がな」
「あれやな」
「今かなり出来てきてるわ」
 こう中里に話した。
「順調にな、そやからな」
「他の勢力との戦はあれを使うか」
「そうなる、そしてそれ以上にな」
「人やな」
「そや、どれだけ強い武器や城があっても使うのは人や」
 芥川は中里にまさにと答えた。
「その人がどうかや」
「それが一番大事やな」
「人は城、堀、石垣って言うな」
「武田信玄さんの言葉やな」
「実際その通りや、強い兵とな」
「星やな」
「そや」
 中里に対して鋭い目で答えた。
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