第十幕その四
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「物凄く多いね」
「そうですよね」
「そんな不思議な場所だよ」
「そのこともわかりました」
神宝は大尉のそのお言葉に頷きました。
「世界樹のことで」
「そういうことでね、それと」
「それと?」
「あの村に行こうか」
神宝だけでなく他の皆にも言いました。
「そうしようか」
「そうね、あの村にもね」
ドロシーも大尉のその提案に頷きました。
「行ってみましょう」
「そうしてだね」
「ええ、そのうえでね」
「村の人達とお話をしよう」
「楽しくね」
「牛さん達が出てきたね」
トトが言いました、見れば村から青地に黒の模様のマンチキンのホルスタイン達が出てきてでした。
世界樹の葉を食べはじめました、トトはその様子を見てまた言いました。
「あの村牛さんが多いしね」
「家畜も普通にいるんだね」
「そうだよ、ここではね」
トトは神宝に答えました。
「だって人が村で暮らしているから」
「それでなんだね」
「他の家畜もいるよ」
「というと豚とか羊とか鶏も」
「お馬さんだってね」
「そういえば野生の群れもあったね」
神宝は下の層で見た馬の群れのことを思い出しました。
「世界樹の葉とか食べていたね」
「そうだね、村があるからね」
「家畜の皆もいるんだね」
「そうなんだよ」
「成程ね」
「じゃあ今からね」
「あの村にだね」
「行こうね」
二人でお話してです、そしてでした。
皆で一緒にその村に向かいました、そうして乳牛達のところに行きますと。
小さな牧童の子が皆に聞いてきました。
「皆旅の人達だよね」
「うん、そうだよ」
大尉がその通りだと答えました。
「僕達はね」
「やっぱりそうだね」
「世界樹の葉と花を手に入れに来たんだ」
「世界樹の花ならね」
牧童の子は大尉のお話を聞いて言いました。
「頂上にあるよ」
「だから頂上を目指しているんだ」
「そうなんだ」
「そうだよ、これからも昇っていくよ」
「僕も頂上まで行ったことあるよ」
牧童の子は大尉のお話を聞いてにこりと笑って答えました。
「かなり昇ったけれどね」
「頂上まで行ったんだ」
「この村からね」
「僕達はエメラルドの都から来て一から昇ったけれど」
「そうだね、そういえば」
ここで牧童の子はふと思い出した様なお顔になって一行を見回してです。そのうえでこう言ったのでした。
「ドロシー王女にかかしさんに樵さんかな」
「その通りよ」
ドロシーは牧童の子ににこりと笑って応えました。
「私達がね」
「ドロシー王女達だね」
「そうよ、それとね」
さらに言うドロシーでした。
「他の皆もわかるわよね」
「ファイター大尉にジャックさんにトト」
「そうよ」
また答えたドロシーでし
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