暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第127話:Infinite Possibility
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ロイド…いや、ロボットよ」

アリクイックはダメージを受けながらアーカイブを検索して古きデータを検出しながら呟く。

所詮紛い物の力などレプリロイドの始祖には通用しないと言うことなのかもしれない。

「ムービンホイール!!」

チャージムービンホイールを発射し、アリクイックに直撃させる。

エックスの猛攻で受けていたダメージもあり、アリクイックは力なく崩れ落ちた。

「ふぉふぉふぉ…見事じゃ、わしのデータを上回った褒美に少し未来の可能性について語ろうかのう…」

「………未来?」

首を傾げるエックスに構わずにアリクイックは未来の可能性について語り始めた。

「幾重にもプロテクトされたお前さんのデータから垣間見えたのは…未来の記憶か過去の虚像かは分からぬが…これより遠い未来。世界はお前さんを模した偽りの蒼とその子らに支配される。創られた紛い物の理想郷、それを突き抜ける斜陽の如き鮮烈な紅き光。蒼と紅は再び戦う運命にある…これが…少し前に見えた未来の可能性じゃ………お前さんの進む未来がこうなるのかそうでないのか…見させ…て…もらう…かの…」

それだけ言うとアリクイックは機能停止した。

エックスはアリクイックの言うような未来にはさせないことを誓いながらサイバースペースから脱出した。
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