暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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ハンターベースの司令室のモニターでは、アクセル達が到着する前にエックス達が無事にストンコングを撃破したことに安堵していた。
「ストンコングとの戦闘でゼロのダメージはそれなりにあるようだけど、エックスは強化アーマーのおかげか、あまりダメージはないわね…」
それでもエックスの表情は優れない。
例え敵でもレプリロイドの命を奪ったことにエックスはいつも悲しみを抱いている。
エックスの表情を見てエイリアの表情も翳りを見せ、それを見たパレットはからかうように言う。
「やっぱり恋人が悩んでるとこっちまで暗くなっちゃいますよね〜」
「パレット!!」
「パレット、あまり人をからかっては駄目よ?」
「あっ、でも彼氏が落ち込んでるのを健気に献身なんて素敵です先輩」
「もう、それ以上からかうなら本当に怒るわよ!!」
眉間に皺を寄せるエイリアを見てパレットは笑った。
「笑顔ですよ先輩」
「え?」
「暗い顔で迎えたって多分エックスさん余計に悩んじゃいますよ。エックスさんが辛い時はエイリア先輩が微笑って迎えてくれた方がずーっと嬉しいに決まってます」
「そう…かしら…?そうだと良いけれど…」
赤くなった顔を隠すように明後日の方角を見遣るエイリアに微笑むアイリス。
「それにしてもまた新しいアーマーを手に入れたんですねエックスは」
「ええ、新しい強化アーマーのグライドアーマー…オリジナルのフォースアーマーより防御力が高いし、それでいて高い機動性を維持している…やっぱりライト博士は凄いわ…いつかライト博士にも負けない物を造りたいけれど…まず越えないといけない壁はゲイトよね…ゲイトに負けていてはライト博士に負けない物を造るなんて夢のまた夢だわ」
とにかくこの現状でのゼロのダメージはあまり良いことではないけれど、ストンコングの実力の高さはモニター越しでも分かったので、ダメージがそれほど深刻でないだけマシだろう。
エイリアの関心がエックスの纏うグライドアーマーに向かうのを見たアイリスは苦笑しながら思い出したかのように口を開いた。
「そうそう、アクセルとルナのあの能力のことなんですけど…」
「え?あの能力のことですか?びっくりしましたよね。いきなり2人が別のレプリロイドになっちゃうんだし…」
アクセルとルナが垣間見せた能力。
2人の体が輝いたかと思うと、全く別のレプリロイドとなっていた。
「ええ。あれはDNAデータを使って相手の姿と能力をコピーする能力なの。今は無くなってしまった研究所で研究されていたようだけど」
アイリスは言葉を切ると、司令室の無機質な天井を見上げ、次はエイリアが口を開いた。
「でも危険な能力だわ。強大な力は使い道次第で恐ろ
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