暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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ハンターベースで出来た仲間が僕のために造ってくれたんだ。少し痛い目に遭ったけどね」

「それを言うなよ…」

恥ずかしそうに俯くルナにカラスティングは疑問符を浮かべてしまう。

「…何があったのか知らんが……良い仲間に出会えたようだなアクセル」

「そうだね、沢山迷惑かけたのに僕を助けてくれたから…だから僕はその優しさに報いるためにもあんたには負けない」

「そうか、だが…負けられないのは俺も同じだ。仲間を救うためには負けるわけにはいかんのだ!!」

カラスティングは衝撃波を放ってくる。

レーザーホイールで迎え撃ったが、やはり単発の威力に差があるのかすぐに掻き消されてしまう。

「うあっ!?」

咄嗟に防御体勢を取ったが、あまり意味を為さずに吹き飛ばされ、床に背中を強かに打ち付けた。

「っ…」

息が詰まり、目は霞むがアクセルは片方に愛用のバレットを、もう片方は特殊武器を握っている。

距離を詰められた瞬間にカラスティングのナイフで斬り刻まれるのは目に見えていた為に戸惑うことなくトリガーを引いた。

「当た…れ…!!」

ショットと光輪を時間差で発射し、カラスティングにもダメージを蓄積させていく。

「ウィンドカッター!!」

「っ!!」

ナイフの光刃をブーメランのように飛ばすカラスティング。

アクセルはレッドアラート時代に見たことのある攻撃に回避行動を取るが、それがカラスティングの狙いだったのだ。

「かかったな!!」

ミサイルを放ち、移動直後の硬直を狙ってアクセルに直撃させた。

ミサイルの爆風によってバレットとレーザーホイールが手元から離れてしまう。

「しまった…!!」

「勝負あったな、それともコピー能力で一か八かの勝負に出るか?」

カラスティングの言葉にアクセルは歯噛みする。

コピー能力で挑んだところでカラスティングには勝てないのは明白だ。

万事休すかとアクセルとルナが思った時、パレットから通信が入った。

『アクセル!!新しい武器!!今、転送したから!!』

慌てているからか、何時もよりも声が大きいが、その通信はアクセルからすればとても心強い物であった。

アクセルの手元に大型のバズーカ砲が転送されたからだ。

「こ、これは…!?」

「新しい武器か…!!見たところ威力を重視した武器のようだな、そんな取り回しの悪い武器で!!」

カラスティングが猛スピードでアクセルに向かっていく。

『アクセル!早くガイアボムを撃って!!』

「よし…いけえ!!」

バズーカのトリガーを引き、砲口から凄まじい勢いで発射されたのは見覚えのある超硬度岩石。

「あれは!?」

「(ストンコングの…!!)
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