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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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ウィンド・カラスティングが現れた。
「戻って来る気はないんだな?」
「分かってるくせに…」
「ふっ、お前らしいな…お前がエックス、ゼロと並び称された特A級ハンター…ルナか」
「そうだよ。こんな姿じゃあ、あんまり格好つかねえけど、取り敢えず聞かせてもらえるかね、てめえらの目的は何なんだよ?ただアクセルを連れ戻すことだけが目的じゃねえんだろ?」
彼は静かな声で答える。
「…見てみたかったのさ…」
「?」
思わず疑問符を浮かべるルナに、カラスティングは構わずに言葉を続ける。
「あいつが憧れたレプリロイド達を。そしてそいつらと肩を並べられる実力者をな…」
「ルナを電磁檻に閉じ込めたのは1対1に持ち込むためだね。丁度良いや…今度こそ決着を着けてやるよカラスティング!!」
「望むところだ」
互いに不敵の笑みを浮かべた次の瞬間、カラスティングがナイフによる攻撃を仕掛けてきた。
アクセルは咄嗟にバレットで受け止める。
「(やっぱり速い…いや、以前のカラスティングよりもずっと速くなってる…!!)」
「(反応速度が上がっている…イノブスキーとの戦いとここに来るまでの戦闘でここまで実力を上げるとは…)」
互いに距離を取り、カラスティングは飛翔してアクセルは近付けさせないようにショットを連射する。
カラスティングは縦横無尽に飛び回り、それを容易く回避していく。
「(やっぱり当たらないか、僕の基本的なバトルスタイルはカラスティングには完全に知られてる。だから勝つためにはカラスティングの知らない方法で攻めるしかないわけだけど…)」
それを可能にするのはレーザーホイールのみで、だからレーザーホイールを上手く絡めた戦い方をしなくてはならない。
「考え事とは余裕だな、アクセル」
「くっ!!」
思考の隙を突いてきたカラスティングにアクセルはバレットでナイフを受け止めていくが、少しずつ押されていく。
「アクセル!!」
「大丈夫だよ!!」
受け止めていたアクセルがいきなり力を抜いたので、カラスティングはバランスを崩す。
その隙にショットを撃ち込みながら距離を取り、新たな武器を繰り出す。
「レーザーホイール!!」
甲板の床を凄まじい速さで走り、カラスティングに向かっていく光輪。
カラスティングは何とかナイフで受け止めようとするものの、光輪の回転に負けてしまい、軽くではあるが体に裂傷を刻んでしまう。
「ぐっ!?」
「どう?レーザーホイールの切れ味は?」
銃を構えながら不敵な笑みを浮かべるアクセルにカラスティングもまた笑みを浮かべた。
「お前はそんな武器を持っていなかったはずだが?」
「ルナとパレット…
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