暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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思った。

「ねえ、DNAデータを直接組み込んだりするのってそんなに危険なの?」

「え?あ、そうか。お前は俺と同じでDNAデータで変身して強くなるからこの危険はあまりピンと来ないよな。俺も初めて知った時はあまり危険性が分かんなかったし。知っての通り、DNAデータはレプリロイドの精製情報が記録されているコアのことだ。DNAデータにはレプリロイドの人格プログラムもインプットされていて、俺達みたいにDNAデータを使って変身、強化を前提にしてるか、エックスみたいに武器取得やゼロみたいにそういうシステムがあるなら大丈夫だけど、DNAデータをパワーアップに使用するとなるとかなりの量が必要になる。過度に行うと下手をすれば人格が崩壊してしまい、廃人同然の状態になってしまうんだ。」

「それ本当!?」

「うわっ!?」

それを聞いたアクセルはルナの両肩を掴んで自分に引き寄せる。

DNAデータを用いてレプリロイドをパワーアップさせる禁断の方法の副作用に驚愕する。

少ししてルナの顔が真っ赤になっていくのを見てアクセルは疑問符を浮かべた。

「ルナ?」

「あ、アクセル…顔が…顔が…近い…」

「へ?…あっ!!?ご、ごめん!!」

互いの鼻がぶつかってしまうほど近くに、2人の顔があったのである。

音速の壁を破る音が鳴るほどのスピードで2人は慌てて姿勢を正して床に座った。

「(か、顔が熱い…何だこれ…?)」

「(あー、何か恥ずかしい感じ…)」

顔に熱が集まり、動力炉が活発に稼働している未知の感覚にルナは戸惑う。

何故ならルナは前世ではずっと寝たきりの生活で他人との接触が全く無く、今回の人生でも同い年の友人は凄く少ないので恋愛に関してはさっぱりなのだ。

対するアクセルも顔に集まる熱に戸惑っていた。

アクセルも男所帯のレッドアラートで育ったために、どうもこの手のことにさっぱりのようだ。

「……そろそろ…出よっか」

「お、おう…そうだなっ」

部屋を出てしばらく進むとメカニロイドが押し寄せてきてアクセルとルナは思考を切り替えて迎撃した。

この辺りの切り替えの良さは流石と言えよう。

きっとこの微笑ましい光景に今は亡きホタルニクスもニッコリだろう。

2人が甲板に出た瞬間にルナの周囲に電磁檻が現れ、ルナを捕らえた。

「えっ!?」

「ぐっ!下がってろアクセル!!」

ルナは脱出しようとショットを連射するが、電磁檻によって弾かれる。

「何だこりゃあ!?クラッキングも出来ねえ!!」

「この電磁檻は…まさか、らしくないじゃん、カラスティング。こんな所に引きこもって、あんたなら真っ先に飛んで来ると思ってたのに」

虚空に風を纏い、鴉型レプリロイドの
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