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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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てしまったんだ」
「みんなが突然変わった?どういうことだ?」
「ある日レッドから、コピーしたDNAデータを渡すように言われて……。それまでは一度もそんなこと言われたことなかったのに……」
彼の意味深げな言い方に、ルナは鋭く眼を細める。
「…おいアクセル…まさか?」
僅かに間を置いて尋ねたルナにアクセルは頷いた。
「そうなんだ…。それからしばらくして、みんながどんどんパワーアップし始めたんだ……」
ルナは能力の都合上、DNAデータについての知識はあったし、内容から“そのこと”を察するのは自然な流れだった。
「…レッドアラートの奴らはパワーアップに…DNAデータを利用したのか?」
「多分ね…詳しいことは分からないよ。レッドは何も教えてくれなかったから……。でもこれだけは確かなこと、僕はいつの間にか利用されていたんだ!!この能力のせいで!!」
唇を噛み締めながらアクセルはきつく拳を握り、肩は微かに震えている。
「…アクセル」
哀しみを大いに含んだ声に、何と言えばいいか分からず、ルナは複雑な心境で彼の名を呼ぶ。
聞こえていないわけはないのだが、気付いていないかのように彼は続けた。
「みんなは自分達のパワーアップのことばかり考え、僕はひたすらデータ集め。最初はみんなの為と思っていたんだけど………やり方がどんどん非道くなっていって、耐えきれず逃げ出したんだ…………それと……」
「…うん?それと…何だよ?」
言葉を止めたアクセルを、ルナが優しく促せば、アクセルはハッとしたように首を振った。
「アハハッ……な、何でもないよ!!」
アクセルは慌てて笑って誤魔化し、それをルナは少し訝しんだものの深く追及はしなかった。
「そっか、ところでアクセル」
「何?」
「DNAデータでパワーアップする技術は確かに存在するんだ。エックスの…DNAデータをバスターの端子に組み込んで武器チップにインストールしてその特殊武器を扱えるようにする武器可変システム。そしてゼロのDNAデータ等を解析して自己強化するラーニングシステムとか…後は滅茶苦茶危険だけどDNAデータを直接組み込んだりしたりな。けど、それを知っているのはゲイトやドップラー爺さんみたいな極一部のレプリロイド工学員くらいなんだ。こう言っちゃあれだけど、レッドアラートにそういうことが出来る人材がいるとはとてもじゃねえが思えねえんだけどよ?」
「うん、そうなんだ。レッドアラートにはそんなことが出来る奴なんかいないんだ。」
「…どういうことなんだ……一体レッドアラートで何が起こっているってんだ…?」
ルナが眉間に皺を寄せて考える中、アクセルはルナの言葉に引っ掛かるものを感じたのでこの機会に聞いてみようと
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