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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第126話:Rival
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く。
「………当然だろ、仲間だからな」
『任せて下さい!!』
2人の返事に安心したのか笑みを浮かべてアクセルを見遣るカラスティング。
「……………………レッドを……止めてやれ………お前なら……いや…お前にしか……出来ない……」
「…分かってる。後は任せて」
アクセルが返事をした直後にカラスティングの動力炉が完全に活動を停止した。
「アクセル……大丈夫か……っ!…危ねえ!!」
殺気を感じてアクセルの腕を引っ張ると光弾の嵐が降り注ぎ、飛んできた方向を見遣ると、そこには…。
「ルイン…?いや、ルイン・シャドウか」
「蒼…紅…破壊スル…破壊…破壊…」
「な、何か様子がおかしいね…って言うかこの殺気は…」
引き攣った表情を浮かべるアクセル。
目の前のルイン・シャドウはとても今の状態で勝てる相手ではない。
「死ネ、滅閃…」
拳にエネルギーを纏わせ、滅閃光を繰り出そうとする直前に…。
「死ぬのはお前だ」
「いい加減に成仏したらどうかな?」
爆弾と氷龍がルイン・シャドウを粉砕しようとするが、チャージセイバーで相殺してしまう。
「チッ、化け物め」
「ふう、あの人から聞いてたけど一筋縄では行きそうにないね」
舌打ちするこれまた見覚えのあるアーマーを身に纏うレプリロイドが2体。
ルイン・シャドウは少しの間を置いて消えてしまった。
「そのアーマー、ウェントスとテネブラエとか言う奴らの仲間か!?」
「仲間ではない、ただ協力関係を結んでいるだけだ」
ジャケットタイプのアーマーを纏う橙色のアーマーの女性レプリロイドと青いアーマーの少年レプリロイドが振り返る。
「誰だてめえらは?」
ルナがバレットを構えて警戒しながら尋ねる。
「テネブラエから聞いて来てみたが、グラキエス、本当にお前と同じくらいのガキ共だな」
「酷いやイグニス。君だってそう変わらないじゃないか」
グラキエスと呼ばれた少年は口を尖らせながらイグニスという女性に言う。
「だから何なんだよお前らは!?」
「ウェントスかテネブラエから僕達のこと聞かなかったんだ?まあ、あの2人がそう親切なわけないしね。僕の名前はグラキエス…よろしく」
「私はイグニス…だ。ある男からの指示でルイン・シャドウの排除をしている…ついでに邪魔になるようならお前達イレギュラーハンターの排除も指示されている」
「くっ!!」
イグニスの殺気に咄嗟にバレットを拾って構えるアクセルだが、グラキエスは朗らかに笑いながら言う。
「止めといた方が良いよ?君はさっきの戦いで相当のダメージを負っているんだし、勇気と無謀の区別が付かないようじゃ、まだまだだね」
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