53 人生フラグだらけ。
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
_「とりあえず姐さん本体だけでいいらしいですぜィ?…姐さんも大変ですねィ?」
_「そうね、大変めんどくさいわ。分かった。じゃあ、見廻組のどこに行けばいいのかしら?普通に受付でいいの?」
_「…多分そうでさァ。宜しくお願い致しやす。オレは旦那の解放を主にしますんで、姐さんは局長に会いに行っててくだせェ。」
一応警察グッズと銃と警察手帳、剣とペンを持って沖田と一緒に見廻組方面へと向かう。しばらく歩くと出来立てホヤホヤの見廻組の建物が見えてきた。ちょっとどこぞの国際機関的なオシャレなガラス張りの建物である。早速石をぶつけてガラスを割りたい衝動に刈られるが、そこは頑張って押さえた。佐々木のお世話になりたくないからである。信女に会えるのは嬉しいが、そんな形でお世話になりたくはない。
中に入ると、推測通り受付嬢がスタンバっていたので、警察手帳を取りだし、彼女に見せる。
_「こんにちは、真選組の久坂と申します。今回そちらにお世話になった者がおりまして、その者の身柄を引き取りに参りました。」
_「あぁ、久坂様ですね。そしてお隣は同じく真選組の沖田様。承知いたしました。…あ、久坂様は来られ次第局長よりご面会のお願いがございますが…」
_「大丈夫ですぜィ?…姐さん。姐さんは佐々木局長のところへ行かれてください。オレは、身柄の解放が終わり次第先に戻りやすんで。では、」
と言ってそこで受付嬢がもう二人来て、私と沖田の案内を直々にしてくださるようだ。困ったな、これじゃあ逃げられないじゃないか。
複雑な行き方で案内された先に、立派な木の扉があり、その上部中央に、デカデカと「局長室」と書いてある。…なんて日だ。
そんな私の思いとは裏腹に、受付嬢は嬉々として(なぜそんなに嬉しそうなのかは理解しかねるが。)ドアをノックし、声を掛ける。
_「局長、真選組の久坂様をお連れしました。」
すると、お入りなさい、とあの例のネチャネチャした粘着質な声で答えがあった。うわー、超絶憂鬱である。
あれよあれよという間に案内された部屋にはいると、局長がこれまた嬉しそうに私の方を見据えているではないか。思わずこの場から逃げ出したい気持ちに駈られたが、なんとか踏ん張って、押さえ込んだ。できることなら、今すぐ地球外逃亡を謀りたいが、あいにく、もうすでに時遅しである。正直、後悔の念しかない。
そんなことを考えていた時、佐々木が先に受付嬢を手早く退散させ、要件であろうことを言うために口を開いた。
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ