2 中断された日常
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る子の行動にやや引いた。
「でも、私何か起こりそうな気がするんだけど、気のせいかな?」
「かよちゃん、大丈夫だって。気にしすぎだよお〜。命なんかとられないって」
まる子が安心させるつもりで言った。
「うん、そうだよね・・・」
かよ子はその後はこれといったおっちょこちょいな事は特に何もしなかった。下校時、かよ子は大野と杉山が一緒に帰っている所を目撃した。
(す、杉山君・・・。昨日の事、杉山君と大野君はどう思ってるんだろう?聞いてみたいけど、なんか相手にされなさそう・・・)
かよ子は聞くか、聞くまいか悩んだ。
と、その時、大野と杉山が立っている所とかよ子が立っている間の位置で道路が爆発した。かよ子は顔を腕で抑え、すぐに前を見た。
「す、杉山君!大野君!」
かよ子はつい先程まで前にいた二人の名を呼んだ。目の前の路面は爆発でアスファルトの破片が散らばっていた。かよ子は二人の安否を確認する為に走った。大野と杉山は爆発の拍子で少し吹き飛ばされたが、幸い、大きな怪我はなかった。
「や、山田あ!俺達は大丈夫だ!!」
杉山が答えた。
(杉山君・・・。無事でよかった・・・!!)
「だが、一体何だったんだ?」
大野は周りを見回した。別の道路も見ては他の道路のアスファルトも爆破であちらこちら粉々に飛び散っている部分があった。
「何か変だ。巻き込まれるかもしれないから急いで帰ろうぜ!」
大野は二人に提案した。
「うん!」
「ああ!」
かよ子と杉山は大野の提案に乗り、急いで帰った。
(やっぱり昨日の地震や今日の道路の爆発。偶然じゃない!!)
かよ子は怪しげな気配を感じた。その時、遠くの方に一人の女性の人影が見えた。
(あの人は・・・?)
かよ子はもしや彼女が犯人かと思った。だが、もしそうだとしたら立ち止まっているとやられてしまうかもしれない。かよ子は今は兎に角急いで家に帰った。
女性は道路が荒れた清水の街を見ていた。
「29年前に戦争放棄してから弛んだ日本を叩き直せって言われてやってみたけどやりがいあるわね」
女性の元に一人の男性が現れた。
「ああ、世界革命の対象にはうってつけだな。この国は」
「兄さん、でも私達を呼んだ人はどうしてこの場所を選んだのかしら?『トーキョー』とか『オーサカ』っていう所の方がもっと人がいて思い知らせやすいと思うのに」
「ああ、俺も聞いてみた。そうしたら、ここに『手強いもの』が潜んでいるという事だ」
「『手強いもの』・・・?」
「ああ、この世や俺達がいる世とはまた別の世界からの贈り物を持っている者だよ」
かよ子は帰宅した。
「只今!はあ、はあ」
「お帰り、かよ子。どうしたの?」
「学校から帰ってる途中、道路が爆発してびっくりしたの!」
「え
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