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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica39-C堕ちた騎士〜Bogen Paladin〜
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挟んでいたスタウロスを引き抜いて“イゾルデ”に番え、彼もまた番え直した。限界まで引き絞り・・・
――スタウロス――
先に射られたガラガース卿のスタウロスを体を捩ることで躱し、新たなスタウロスを番えようとしていた彼に「お返しです!」とスタウロスを射る。
「むおっと!」
私の射たスタウロスを後退することで躱したガラガース卿の声が聞こえるまで降下した私は、連射の利かないスタウロスではなく、自動で生成・装填できる魔力矢へと切り替えた彼へと「まだです!」2本目のスタウロスを射る。
「他人の武装を無断で使うとはな〜!」
――参梅――
ガラガース卿はスタウロスを半歩分横に移動して躱すと同時、弾速重視の魔力矢1本を射た。彼の6種類ある射撃魔法+砲撃は、射られる前はどのような効果か判別できないから面倒。しかも矢を射った直後だったこともあって直撃。でも・・・。
「なに・・・!?」
「もう通用しませんよ!」
衝撃はあったけれど痛みは一切ない。驚愕しているガラガース卿は、「威力が足りなかったか!」見当違いなことを言って、“エクスターゼ”の銃床に設けられているカートリッジシステムを起動。カートリッジを何発かロードした模様。
「最後のスタウロスです!」
ガラガース卿から数mと離れた場所に着地すると同時に、「少しは痛い目に遭ってはどうです!」番えていたスタウロスを射た。
「よかろう! 痛みは死闘の証だからな!」
回避行動に移ってはいたけれど、ガラガース卿は完全に避けきれずにスタウロスを左肩に受けた。さすがスタウロス。圧倒的防御力を誇る彼の騎士甲冑を貫通して、腕の装甲の隙間から血を流させた。
「フェヒターフォルム!」
ガラガース卿へと突進すると同時、“イゾルデ”を双剣形態にする。スタウロスが左肩を貫通して痛いはずなのに、彼は流れるような動きで魔力矢を装填した“エクスターゼ”を私に向けた。
「次の一撃は強いぞ!」
――壱松――
「紫電・・・十字閃!」
魔力付加した左の“イゾルデ”で射られた魔力矢を斬り捨てて、右の“イゾルデ”で“エクスターゼ”の弓を真っ二つに斬り断ち、ガラガース卿の攻撃手段を完全に失わせた。
「せぇぇぇーーーい!!」
間髪入れずに両“イゾルデ”による峰打ちで甲冑を砕こうとしたけれど、ガラガース卿は左肩を貫くスタウロスを瞬時に引き抜いて、ソレで私の一撃を防御した。魔術としての一撃にも拘らずスタウロスを切断できなかった。
(でも、敗北を先延ばしにしただけ・・・!)
両“イゾルデ”で追撃しようとしたその時、「あぐっ!?」何かが私にぶつかってきた。完全な不意打ちに私はよろけてしまい、さらに「惜しかったな嬢ちゃん!」ガラガース卿は、私の左肩にス
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