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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十話 エル・ファシル星域会戦リターンズその2です。
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と、ワルキューレ部隊を収容次第・・・・ハイパージャンプで・・・・一気に撤退・・・・!!」
必死に声を絞り出す総司令官の言葉にうなずいたサビーネとエステルがそれぞれの端末から矢継ぎ早に指示を送り始めた。
* * * * *
ワルキューレ部隊のパイロットたちは全力を挙げて艦隊を守ろうと努力していた。
「弾幕射撃!!艦と連携を取りながら、防御網に隙ができないように、敵を近づけさせないで!!」
「撃て、撃て、撃ちまくれ!!」
「させるかよ!!」
「敵が右翼に行ったわ!!右翼隊、気を付けて!!」
「わかってるって!!左翼にも来たぜ!!」
「ええい!!くそ忌々しい蠅野郎めが!!」
『ワルキューレ全部隊に告ぎます!!総司令官命令です。繰り返す、総司令官命令です。速やかに各隊は最寄りの母艦に帰還してください!!艦隊はハイパージャンプに移ります!!』
ワルキューレ部隊の総指揮官は、フランツ・フォン・シュタイエルマルク准将である。33歳の少壮准将は若年の頃からワルキューレのパイロット一筋の人間だった。自身もパイロットであったケンプが推薦する最高の技量者とも言われている。180センチの偉丈夫であり、30歳を過ぎると衰えるといわれている技量は少しも色あせていない。
「了解、すぐに各部隊、母艦に帰投だ、帰投しろ!!・・・・・コーゼル大佐。」
シュタイエルマルクのワルキューレの小型ディスプレイに黒髪の女性の姿が映し出される。
『なんでしょうか。』
「君は先に部下を引きつれて撤収しろ。」
『お言葉ですが、まずは司令官が撤退すべきです。全軍の長を失えば士気にどれだけ響くかわからないのですか?』
静かだが強烈な皮肉を帯びた言葉だ。まだ20代のはずなのに上官であるシュタイエルマルクに堂々と意見するこの佐官はワルキューレ部隊の副司令官として長い付き合いだった。
「俺が簡単にやられるとでも?」
『少なくとも私は不安です。』
「もういい。わかった。話している時間はない。これは命令だ。」
『ワルキューレ部隊、退却を掩護する!』
二人の会話に割り込むようにケーテからの通信が入った。同時にエミーリア、シャルロッテ、ティアナ以下の各艦隊は砲火を倍加した。フィオーナ本隊も総司令官が息も絶え絶えな状態ながらそれに続いた。
この機を逃さじと同盟軍が迫ってくる。いったん包囲網を突破された同盟軍が再度包囲網を構築しようとしたその時――。
「全艦隊、前進!!」
ティアナが叫んだ。彼女のフレイヤ以下が急速に迫る同盟軍の射線上に躍り出てきたのである。
「主砲、斉射、3連!!テェッ!!!」
至近距離で強かに逆激を受けた同盟軍先頭集団は混乱に陥った。その頭上では、ケーテ、エミーリア、シャルロッテが来援し
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