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第百二十話 エル・ファシル星域会戦リターンズその2です。
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ポイント、ヤン艦隊の真ん中に直撃した。一瞬にして数千隻が蒸発し、数千隻が傷を負う。一瞬で蒸発しなかった艦は不幸だったかもしれない。天井がはがれ、恐怖に眼を見開きながら、青い閃光に吸い込まれる将兵たち。その瞬間にはシャロンの洗脳は解けているのだから。
超高熱の閃光が走り抜け、艦のエアー・コンディションを麻痺させ、生きながら焼かれる将兵たち。阿鼻叫喚の地獄絵図が現出した。だが、それは敵である帝国軍側から見れば、敵の損害というただそれだけの事象でしかない。
それは今まで自分たちが受けていたものだ。
「第二斉射、テェ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
周囲にかろうじて残存していたヤン艦隊及び両翼にいた艦隊を巻き込んでアースグリム改級波動砲は存分に威力を発揮した。ヒューベリオンはかろうじて脱出できたが、その余の艦隊の被った被害は甚大だった。もっともそれは帝国軍サイドにも言えることだろう。砲撃が始まるまでにフィオーナ艦隊が被った損害はそれまで彼女の艦隊が被った累積被害を軽く突破したものだからだ。
「な、7割以上が消失した・・・・・!!」
ヤン艦隊ヒューベリオンのパトリチェフ少将は自艦隊の被った結果に声を失う。ヤン艦隊として第十三艦隊から引き継いだ艦隊のほとんどが姿を消した。それはすなわち、ウィトゲンシュティン中将から託された将兵の大半を犠牲にしたこととなる。
「敵が一点集中し、此方に向かってきます!!!」
オペレーターが叫んだ。体勢を立て直した帝国軍が、今度は手薄になったヤン艦隊に向かってきたのだ。
* * * * *
「最大火力、最大戦闘速度で突入!!」
この号令が全軍に下された。ここでフィオーナは予備兵力の投入を決断する。
「本隊が先陣を切り、続いてローメルド艦隊、アストレイア艦隊が殿を保ち、戦闘宙域を脱出します。・・・・・今です!!ルッツ、ワーレン、エーバルト提督!!」
外周と内周。ヴァーミリオンにおけるミュラー艦隊とカルナップ以下の直属艦隊が包囲網を形成しているヤン艦隊に攻撃を行った状況と似ている。だが、あの時と根本的に異なるのは、兵力と、そしてヤン艦隊自身の残存戦力である。ヤン自身が掌握している戦力はヴァーミリオンの比ではなかったが、ヤン艦隊自身が壊滅的被害を受けて艦隊としての機能をほぼ消失してしまっている。
だが、ヤン艦隊本隊を壊滅させても、その余の艦隊は健在だった。
ヤン艦隊を除く自由惑星同盟の開戦参戦艦隊は次のとおりである。全軍ではないがエル・ファシル星域会戦を大きな前哨戦と位置づけていた自由惑星同盟側は9個艦隊を投入していた。
第二艦隊 クブルスリー大将
第五艦隊 アレクサンドル・ビュコック大将
第七艦隊 アントン・ピエット中将
第十艦隊 ウランフ大
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