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第百二十話 エル・ファシル星域会戦リターンズその2です。
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、下から貫こうとする敵艦隊の相対前面、つまり上方からものすごい砲撃を叩き付けている。異変に気が付いた他の自由惑星同盟艦隊が反撃をするが、3艦隊はものともせずに目の前の艦隊に集中砲火を浴びせた。
 ワルキューレ部隊の司令官二人は無言で通信を切った。シュタイエルマルクは直属の部下たちと前面に出て抵抗を倍加させ、その隙にコーゼル大佐は部下を引き連れて速やかに帰投の指示を各隊に下していった。

「よし、今だ!!いったん行き足を緩め、砲撃を倍加しろ!!」

 ルッツが叫んだ。敵が3艦隊に集中した一瞬の隙を見逃さなかったのである。ルッツ艦隊は重厚な砲撃をもって3艦隊を包囲せんとする敵艦隊に激しく挑みかかった。ワーレン艦隊もそれに倣う。ルッツ、ワーレン艦隊は遅れて参戦したため、比較的損害も軽微であり、士気も旺盛だった。満身創痍なフィオーナ本隊を掩護すべく、バイエルン候エーバルトの艦隊もフィオーナ本隊の正面に陣取って激しく抵抗し、エレイン・アストレイアの艦隊はティアナと協力して側面強襲を敢行し、敵に一撃を与えた。これらの援護を受けたケーテ、エミーリア、シャルロッテの3艦隊は敵中突破を敢行し、戦列に加わった。

「ここまで、かな。」

 ヤン・ウェンリーがつぶやく。敵の中枢に損害を与えた。こちらの損害も倍加したが、敵に一矢報いることができた。これ以上戦えば再戦までに時間がかかるだろう。ヤンは各艦隊に停戦の指令を下した。
 ビュコック、ウランフ、クブルスリーの3個艦隊は戦意旺盛でありこの命令に反発したが、他の艦隊はひとまず彼の命令に従ったので、敵中に孤立すると感じた3個艦隊も引き上げざるを得なかった。
帝国軍はルッツ、ワーレン艦隊の砲撃の手を最後まで緩めずに戦い、ワープのぎりぎりまで粘った。その結果が敵をして追撃せしむる能わずの現象を作り出したのである。


* * * * *
「・・・・・・・・・。」

 ともすれば、沈みそうになる意識を懸命に保ちながら、フィオーナは椅子に座っていた。顔色が蒼白であるのは、あれだけのオーラを張り巡らせたことなどなかったからである。
 だが、それ以上に別の要因が彼女をシートから動かさなかった。
 周囲に展開している護衛艦隊を含め、彼女の本隊はイゼルローン要塞を出立した時の面影はない。

「ここまでやられるなんて・・・・・私・・・・・・。」

 かすかに絞り出すような声は悔恨と自責をたっぷり含んでいた。

「・・・・・・・・・。」

 サビーネ、エステル、そして艦長以下クルーたちは総司令官(フィオーナ)の意識を気遣いながらも、それぞれの任務を無言で遂行していた。どう声をかけていいかわからなかったのである。

* * * * *

 エル・ファシル星域会戦は双方の損害が甚大であったが、ど
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