第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
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った一撃じゃあ……」
戦意を挫く一撃。言霊の応用で可能とは言っても、上手く出来るとは限らない。
連続で放つのは現状不可能なため、一撃では不安があった。
「三撃だよ」
「えっ?」
「私と、アリサと、すずか。同時に叩き込んで強力な一撃にするの」
簡単に言うが、それは困難なものだった。
普通に技を同時に叩き込む……のとは、少し違う。
“意志”をぶつけるには、ほんの僅かなずれも厳禁だ。
一息の元、完璧に同時に叩き込まなければ、一人分の“意志”を三回叩き込むだけになる。……それでは、足りない。
「……行けるね?」
「……やってやろうじゃないの」
「うん……!」
だが、それがどうした。
そう言わんばかりに、三人はその一撃を用意した。
僅かにでもタイミングがずれれば、戦意を挫くには足りなくなる。
しかし、この時のための、修行をしてきた。
コンビネーションも大門の時より遥かに洗練されている。
隙は他のメンバーが作っている。一撃を重ねる事ぐらい、造作もなかった。
「……私に合わせて!」
「ええ!」
「うん!」
三人が同時に飛び出す。
敵を抑えていたメンバーは、三人の様子を見ていたリニスが念話で何かすると通達していたため、驚く事はない。
むしろ、タイミングを合わせやすいように、弾幕が止んでバインドが増えた。
「一心、両断!」
「「ッ!」」
―――“一心閃-三重-”
三方向からの一閃が、完全に同時に決まった。
一撃では足りない。故に三撃。しかしそれでも足りない。
だからこそ、完全な同時だった。
ただ威力が三倍になった訳ではない。
直撃のインパクト、それが同時だったのであれば、三乗にも近くなる威力だった。
「どう……!?」
そのため、いくら弾幕を叩き込まれ、平然としていた敵も、放物線を描くように宙を舞い……地面に倒れこんだ。
「ッ……!」
「まだです!」
しかし、それでも立ち上がろうとし……真っ先に反応した人物がいた。
「はっ!」
「ふっ……!」
一人はソレラ。まだ倒していなかったのが分かったため、即座にトドメを刺すために理力の一撃を叩き込んだ。
……もう一人は、なのはだった。
「な……ぁ……」
偶然にも、二人の一撃は同時に叩き込まれた。
そして、それがトドメとなり、敵の神は崩れ落ちた。
「なのは……!?」
「……アリシアちゃん達を見てて、似たような事は出来ないかなって……」
なのはが放った一閃。それはアリシア達には劣るものの、確かな
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