第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
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。……何度かここの法則を聞いていたけど、要はあれでしょ?“負けるつもりがなければ負けない”っていう、千日手みたいなものでしょ?」
アリシアもアリサも、神界での法則の厄介さを理解していた。
負けるつもりさえなければ、実際負けないのだ。
例え、圧倒的な力量差で蹂躙され続けようとも、倒れる事はない。
だからこそ、戦意を挫く必要があった。
「意志を伴った攻撃。言霊が近いけど……ただ言霊をぶつけるだけじゃあ、全く意味がない。必殺の一撃と共に、同等の“意志”を叩き込む。概念とかが形を成しているのなら、一度その存在意義を打ち砕く。……そうじゃないと、倒せない」
「……その、通りです……」
アリシアが観察していた情報からそう推察する。
すると、それを聞いていたソレラが肯定した。
「この僅かな間に、攻略の糸口を見つけるとは……さすがですね」
「椿と葵にさんざん鍛えられたからね」
一筋の冷や汗を流しながらも、アリシアはソレラの言葉に答える。
ソレラの肯定により、アリシアの推察は確かなものだと決定された。
……故に、さらに敵の厄介さが際立った事を、理解したからだ。
「“意志”を挫く“意志”。……これ、なかなか用意出来る事じゃないよ」
「……そうね。今でこそ、皆の攻撃で抑えているけど……」
「っ、いけない……!」
どうするべきかと悩んでいた時、すずかが声を上げる。
その瞬間、弾幕の手応えが消えた。
「抜けられた!」
「反撃が来るわよ!」
弾幕の間にあった、僅かな隙をついて、敵は弾幕の範囲外へと逃げた。
そして、そのまま反撃に移ろうとして……
「―――させない」
「もう一度墜ちるがいい」
「行かせないよ!」
フェイト、シグナム、レヴィの三名により、叩き落された。
「“ストラグルバインド”!」
直後にユーノのバインドが決まり、続けざまに何名かが追加でバインドを放つ。
「反撃は……させない……!」
あれほどの攻撃を受けて、普通に動く事ができる。
その事に危機感を覚えたのか、ユーノが拘束を強めようとする。
その意志が拘束を強化させ、敵を逃がすまいとより強固になる。
「……言霊の応用で、私達がやるべきかな」
「……そうね」
「他の皆は、ちょっと難しいからね。出来る人は別の相手をしてるし……」
言霊を扱う霊術使いであるアリシア達。
言霊そのものでは効かないとはいえ、その理論自体は戦意を折るのに適している。
そのため、アリシア達が致命打を与えるのに最適だった。
「連続で叩き込むには、初めての試みだから不向き。なら……」
「必然的に、一撃になる訳ね」
「でも、た
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