第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
表情は、冷静ではなく、どこか焦りもあった。
「皆さんも、攻撃を……!」
間髪入れずに、ソレラはなのは達に指示を出す。
「え、でも……」
容赦なく攻撃を叩き込んでいるのを見て、はやてがそれでいいのかと戸惑う。
敵がソレラの攻撃を無防備に受けていたのもあって、十分だとも思っていた。
「反撃の余地を与えてはいけません。一気に、最速、最短で戦意を折らなければ、この程度のダメージは簡単に回復されます……!」
「え……?」
その言葉に、フェイトは何事かと思った。
ソレラの理力による攻撃は、まるでなのはの砲撃魔法、フェイトのファランクスシフト、プレシアの雷撃を合わせたかのような苛烈さだった。
それほどの攻撃を“この程度”と断じられたのだ。
「早く……!」
「っ、“パイロシューター”!……“ブラストファイアー”!」
ソレラの催促に、シュテルが真っ先に思考を切り替えて魔法を放つ。
包囲するように魔力弾を放ち、砲撃魔法と同時に命中させる。
「ふむ、考えるより手を動かす事が先決のようだな?クロハネ、後子狸!」
「わかっている」
「私、ついでみたいやな!でも、了解やで!」
続けるようにディアーチェがアインスとはやてに声を掛け、魔法を放つ。
ちなみにだが、既にはやてはリインとユニゾン済みだ。
「ッ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
「だ、大丈夫?」
「……一気に理力を使いましたから……継戦を考慮しない攻撃だと、さすがに消耗が……」
他のメンバーが追撃を始めた所で、ソレラは息を切らして膝をつく。
ユーノが心配して声を掛けるが、かなり消耗していた。
「……ですが、ここからが私の性質を活かせます……。“守られる性質”、私を守ろうとすれば、自ずと力が上昇します……!」
「え、あ……!」
ソレラから淡い光が放たれる。
直後、ソレラの前に出ていたメンバーが同じ淡い光に包まれる。
その瞬間、そのメンバーの弾幕の威力が飛躍的に上昇した。
「なるほど……これは便利ですね……!」
いち早くその威力向上を把握したシュテルは、弾幕を増やす。
一発一発が砲撃魔法のような威力を発揮する。
本来ならばこんな事は出来ない。しかし、ソレラの性質がそれを可能にしていた。
「戦意を挫く……そのためには、相応の意志を込める必要がある……」
「……アリシア?」
戦闘を観察していたアリシアが、ふとそう呟く。
同じく適度に弾幕を放ちながらも観察していたアリサが声を掛ける。
「……相手を倒す明確な方法が、よく分からなかったから、ちょっとね」
「……そうね。こうして攻撃を続けてるけど、それで倒せるとは限らない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ