第7章:神界大戦
第203話「神界の洗礼」
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金と黒のメッシュの髪に、赤い瞳の強面寄りのイケメンと言った容姿をしている。
態度が大きく、傲慢な一面もあるが、それは彼の性質故だった。
彼の性質は“格上の性質”。
相手の力を上回る事に長け、その“格上らしさ”が性格にも出ていた。
その余裕故に、自ら司達に自分の名と性質を明かしていた。
だが、その性質が厄介なのには変わらず、司達の戦力を“上回って”いた。
「反則っつーか……わかっちゃいたが、規格外すぎだろ……」
「ありとあらゆる点で、上回られてる……」
既に、司のジュエルシードを使った全力砲撃。
帝の宝具による攻撃もあっさりとそれを“上回る”一撃で相殺された。
奏の最高速度もそれを“上回った”速度で反応され、防がれた。
「(……これで、先兵だからね……)」
相手は、エースでも何でもない。
ただの先兵だと、ソレラは言っていた。
目の前の男よりも遥かに強い神が、後に控えているのだ。
「……気持ちで負けちゃダメだよ。それこそ、私達の敗北に他ならない」
「……だな。幸いと言っちゃなんだが、俺達も気持ち次第で傷も体力も元に戻る。物理的なダメージや再生と違うせいで、違和感があるけどな」
「でも、そのおかげで今も戦えているわ」
司達は攻撃を与えるまでに、何度もジャントの攻撃を食らっていた。
神界の法則を僅かにでも知っていたため、その攻撃のダメージは残っていない。
無意識下で、“こうなるだろう”と思い込んでいるものに関しては、ちょっと意識する程度では覆しようがないが……戦闘続行には、これで十分だった。
「意識すれば、限界はなくなる。……敵を倒す方法がまだ理解できないけど、好都合な事もあるね。……そうでしょ?」
「そうね。……限界を超えるのが、容易いわ」
「限界を……そうか……!それなら……!」
今まで、司達は元の世界での全力で戦っていた。
無意識下で、それ以上の力は抑えていたのだ。
だが、意識すれば限界以上の力を引き出せる。
そのことに司と奏は気づいており、帝も今気づいた。
「本来なら、体に負担があって長続きしない事も……ここならノーリスクで使える……!」
「そういう、事っ!!」
「ッ!!」
―――“Delay Double”
刹那、司がいくつも転移魔法を発動。身体強化も爆発的に倍率を上げる。
奏もまた、ディレイを二重に発動させ、一瞬で間合いを詰める。
「はっ!」
追撃するように、帝も王の財宝、投影魔術を使って剣を飛ばす。
さらに、干将・莫耶も三セット投擲し、短距離転移魔法で敵の後方に転移する。
「ふん!」
奏の連続的な超高速機動から繰
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